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青空の陽光と海面からの反射光が、おそらく戦時中から照らし続けてきたであろう年季モノの建造物、横須賀鎮守府。 その3階、執務室…士官制服に短い金髪をツンツンと逆立てた奇妙な若い「提督」のナワバリに、怒号が響く。 「だ・か・らッ!!あれは誰がみたって中破の戦艦を追うべき場面でしょ?!なんで敵駆逐艦優先に指示変えたの!」 「いやぁ…オレがそうしたい、そうすべきと思ったからであって、普通に言うこと聞いてくれればそれで良いと思うんだけど?」 今日の采配について怒鳴りこんできたショートカットのボーイッシュな艦娘に、とても軍人に見えない面構えのヤンキー提督が机に両脚を上げて組んだまま応戦する。 あいにく戦艦1隻に攻め込まれた位でビビるような男でも、部下と本気のケンカする体面を気にする男でもない。そういう場面での精神はチンピラのそれに限りなく近い。 「比叡、あれは命令ヨ。ここはこれでも軍属で、こんな人でも司令は司令ネ」 「…お前あとで屋上な」 ジト目で睨みつける提督から視線を外し、見た目の話ヨーと口笛を吹く本日の秘書艦は金剛。 「姉様も姉様よ。こんなチャラい奴とずっとイチャイチャして!戦艦の誇りはどうしたのよ?!」 比叡の怒りの矛先が金剛にまで向けられる。前世紀からずっと大好きだった誇り高き金剛型一番艦の現在の姿が、久々に再会した二番艦たる彼女にはまったく気に入らない。 「…比叡。テートクは…」 「やめろ、金剛。…オレの指示がきけねーっつーのか、比叡ちゃんよ」 「気安く呼ばないで」 「あぁ?何言ってんだテメェ」 怒気を含んで立ち上がる提督。二人は相手の目を至近距離で殺気を込めて睨みつけ、互いに一歩もひかずついに額をゴリゴリと押し付けあう。さながらシカのケンカである。 額に青スジを浮かべた比叡が、先に口を開いた。 「伝わらないならはっきり言ってあげる。…戦況読めないなら口出さないで!やる気ないなら辞めなさい!この、素人提督!!」 「んだとテメェ?!装備ひっぺがして練習艦に戻して欲しそうだなぁコラ!あぁ?!」 提督の怒号に、思わず4番砲塔を抑える比叡。 「う、そ、それは………てか、し、素人の割に妙に詳しいじゃないの…!!」 トラウマを突かれて引いてしまった比叡を見下し、一転優位に立った提督は相手を指差しドヤ顔でふんぞり返る。 「こっちにゃ頭脳派の霧島センセがついてんだよ。てめーの恥ずかしい過去もアワレな最後もぜんぶバレバレだぜ」 「~~~~~!!!」 肉食獣の顔で歯ぎしりする比叡であったが、もはや流れは相手にある。 「あ……あんたなんかの言うこと、絶対聞いてやんないから!そのうち金剛姉様も返してもらうからね、覚悟してなさい!!!!」 凄まじい勢いでドアを蹴り閉め、比叡は大股で執務室を後にした。 ドスドスという床を踏み抜かんばかりの足音が、やがて遠ざかっていった。 *** 「――と。ああは言ったけれども、やっぱちょっとマズイかな…」 廊下の突き当たりまで来て比叡は、口を尖らせたまま形の良い顎に手を当てて考えていた。熱するのが早いぶん冷えるのも異常に早い。 ここ以外に彼女に往くあてはないし、そもそも――彼女の心から敬愛する金剛はすっかりここに馴染んでいるのである。 『金剛お姉さまのいる場所はすなわち私の居場所』と考えている比叡にとって、鎮守府から出てゆくのはよく考えなくともそもそも選択肢ではなかった。 (姉様に嫌われないためだ。あのチャラい提督のためなんかじゃない) 自分を納得させる言い訳をなんとか見つけ出し、執務室の扉の前に再び立ったそのとき。 「――そうだ。オレがたった一隻を与えられてこの鎮守府に来た頃、あいつは艦を救いに行くため二日も三日もオレを根気よく説得した。オレは意地を張って聞く耳持たず、逃げることばかり考えてた」 室内から、提督の声が聞こえた。思わず聞き耳を立てる。 「そのうちあいつは一人で海に出ていって、帰ってこなかった。引き換えに軽巡二隻を、この鎮守府に寄越して」 「神通は泣いてたヨ。覚えていないけれど、彼女を沈めてしまったかもしれないって」 姉の――金剛の声。比叡は扉に寄り掛かるようにして聴音に務める。不知火が怪訝な顔で後ろを通り過ぎていった。 「あいつを見つけるのはこの鎮守府の優先的な目的だ。私物化と言われても仕方ねーけどな…はやくあいつを引き上げてやって、この数カ月の成果――お前らを見せてさ」 ――少しは頑張ったんだぜ、とドヤ顔で見せつけてやりたいんだ。そう付け足した提督の声は、いつもの調子からは想像もつかないほど静かで、遠かった。 「比叡には、まだ誰も伝えてなかったんだな。戦術戦略から見ればきっと、アイツの方が正しいコトを言ってんだろう。…次に合ったら、オレからワビ入れて、説明しとく」 「あの娘は…吹雪は、とってもマジメな良い娘だったネ。テートクのお陰で助かったわたしたちだけど、それはあの娘がわたしたちを助けてくれたも同然ヨ」 だから、と言った姉の声は、これまで比叡が聞いたこともない優しさを含んでいた。 「だからテートクは、間違ってないヨ。比叡も本当はとっても良い娘、きっと分かってくれるネ」 「金剛…」 「テートク…」 次の瞬間、ドアを蹴破って比叡が室内に再び舞い戻った。 「すみません全部聴いちゃいました!謝らないとならないのは――ワビなきゃなんないのはあたしのほうです!!!すみません!!!」 「!?」 比叡は入室するなりガッと勢いよくアタマを下げたため、金剛が赤面してさっと背を向け、乱れかけた服の胸のあたりを正したのには幸い(?)気づかなかった。 「駆逐艦を優先することに、そんな大切な目的があったとか――その、あたし、知らなくて――!」 「あ、あぁ……いや、オマエだけが悪いワケじゃねーし。つか、そもそも事情の説明も大してしねーで、こっちもついアツくなっちまってスマンかった。この通りだ」 とりあえず瞬間的な混乱から立ち直った後、提督も男らしくツンツン頭をすっと下げ、言葉を続ける。 「――だがとにかく、今のオレにはお前らの力が要る。お前の言うとおり何にも知らねーシロウトだが、そこは――頼む、としか言えない」 それらの態度とセリフに、俯いたまま驚く比叡の頬が思わず熱くなる。 いや自分のためっていうかそれは結局、いまだ彷徨う艦娘たちのためで… あれ、なんか…実はすっごいいいヒトなんじゃないこの人?? もしかしてやっぱり、あたしが言い過ぎのお子様だっただけ?まずい、なんかガッツリヘコみそうだわこの展開…… 「比叡。テートクはそういう寂しさと後悔を背負いつつもそんな素振りは一切見せず、強く明るくわたしたちを導いてくれるできたお人ネ」 金剛が珍しく姉の顔で強く伝える。大好きな姉の言でも自分の直感を肯定され、比叡はうつむいた顔が上げられない。 「そんなテートクの寂しさつらさを少しでも紛らわせるべく、わたしはこうしてテートクと頻繁にスキンシップをとっているのデース」 「……ふーん」 ついでの弁解にものすごく疑いの表情でクビを傾げる比叡だったが、そんなことは意に介さず金剛は畳み掛ける。 「それはそうと、比叡はテートクのハートをいたく傷つけてしまったネ。ワビる方法はこうなったらひとつヨ」 「え」 提督と比叡の声がキレイにハモる。 「大丈夫、ワタシと一緒ならコワくないネー。一緒に可愛がってもらいまショー!!」 「あ、そういう仲直りなら大歓迎。今日もう仕事ないからベッド行こうぜ、比叡」 「………ひ………えぇぇぇえぇぇぇ?!」 驚愕の悲鳴が、鎮守府に響いた。 *** 「ドーデス?テートク?」 「いやドーデスも何も…キレイなカラダしてんなー。本当に」 カーテンの隙間から遮りきれない陽光の差し込む、昼下がりの提督の私室。 「あ、あの…」 そこには大きめのベッドの上に座り込み、大好きな姉に背後から拘束するように抱きすくめられ力なく困惑する比叡の姿があった。 「自慢の妹デスヨー。テートクは脱がないんですカー?」 「まぁとりあえず、観るだけで」 (うぅ…な、なんでこんなことに…) 比叡の衣服は言葉巧みに金剛によってすべてが床に剥き捨てられ、髪飾りのみを残し芸術品のような裸体を晒した彼女は、頬を染めて怯えた瞳で正面の金髪提督を見つめている。 「ね、姉さま…恥ずかしい、んですけど…」 自分を抱きしめている、背後の金剛を振り返る。姉も提督も着衣のままなのに、自分だけが全裸でいるというのが居たたまれないほど恥ずかしい。 「恥ずかしいのはこっちヨー。あんなに堂々と上官に逆らって、アナタは軍属としての自覚はあるノ?」 「……」 叱られた子供が拗ねるように、言い返せもせず意外に長いまつ目を伏せた比叡に、金剛は優しく顔を近づけ――そのまま軽く、唇を奪った。 「ウソ。アナタはアナタらしくが一番。でもネ――ベッドの上では武装解除が、艦娘の心意気ヨ」 「姉さま…」 心を蕩かすようにあちこちに繰り返されるキスの感触と、金剛の優しい声が、比叡の抵抗する力を徐々に奪ってゆく――次の瞬間。 金剛の両手が不意に、背後から比叡の形の良い両脚の膝裏を持ち上げ、左右に大きく開いた。 「ね、姉さま!?」 「さあテートク。御召艦の美しさ、隅々までじっくりとご鑑賞下さいネー」 「や、いやぁ!姉さま、こんな……格好……!!」 全裸で大きく美脚を広げられ、当然、正面の男性に柔らかなふとももの間のモノ――性器を露出する体勢になる比叡。 「へー。色もカタチもきれいなもんだな。毛も多すぎず少なすぎず、なんというか上品な感じ」 「やぁぁぁ……!みないで、みないでぇぇぇ……」 味わったことのない恥辱が、電撃のように全身を震わせる。しかし姉の手は硬く動かず、全裸で脚をMの字に開かれた彼女にはぎゅっと目を瞑り首を左右に振るしか抵抗はできなかった。 「下の穴も綺麗だし、全体的に匂いもしない――いやむしろ、なんか良いニオイする」 「やああぁぁぁぁ……!!」 「ピンクのポッチはまだ半分、鞘の中――お、ちょっと出てきた?」 「やだやだぁぁぁ!!もう見ないで、言わないでえぇぇぇぇ!!」 どこにも触れられてもいないのに――両胸の先端と、見つめられる一点に切ない何かが集中してゆく感覚に、涙目の比叡は身をわななかせた。 金剛に持ち上げられた比叡の両脚はじたばたと暴れるのをやがて止め、提督の左右に突き上がった足指の先がぴんと伸びたりぎゅっと丸まったりを繰り返す。 「は――はぁぁ――」 「あー、完全に出てきた。興奮してるな、比叡。……ちょっと濡れてきてるし。あ、戦艦だから――排水?」 「うあああぁぁ…あ、あああぁぁぁぁ…」 完全に真っ赤になった顔を両手で抑えた比叡に、金剛が背後から優しく声を掛ける。 「比叡……大丈夫だから。テートクに全部お見せするのヨ。ココロも、カラダも、全部」 「もう…やあぁぁぁ…」 こんなガサツな自分が、キレイであっても仕方がない。 たとえ多少見目が良くても、男性になんか好かれるはずがない――敬愛する金剛を、すべての艦娘を姉や妹と呼んで慕う彼女の心の根底には、そのようなコンプレックスがあったことを比叡自身は知らない。 だが。 「キレイだぜ、比叡。お前はたぶんこの鎮守府で、オレが今まで見てきた中で、最高にキレイな艦だ」 「――――!」 提督の気負いのない一言が、彼女の堰を破った。途端に全身を火照らせた彼女のカラダは、ガタガタと大きく震え出し。 吐息を感じるほどの距離で、提督の目前に晒された彼女自身が、やがて一際大きく収縮して――そして。 「や、やだ、なんかヘン――来る、来ちゃうよぉ――あ、あああぁぁぁぁああッ!!」 胸にも性器にも触れられないままに。制御の効かない甘やかな感覚は頂点に達し、比叡の美体はびくびくと到達を迎えた。 *** 「比叡……」 金剛が荒い息を吐く妹を、愛しげにぎゅっと抱きしめる。既に拘束を解かれた両脚はそれと気づいていないのか慣れてしまったのか、形を変えず大きく膝を割ったまま。 「え、もしかしてもうイッたの?まだ触ってないのに?」 ――肉付きの締まった両のふとももの間に、提督のツンツン頭を挟んだままで。 「比叡のココ、ひくひくしてて――ちょっとだけ谷間が開いてて、ときどき蜜が溢れてくる――すっげぇエロい」 「…や、やあぁぁ…言わないで、恥ずかしい……もう、もう…やだ、また、きちゃ――う――!う、うぁぁぁぁッ!!」 視線と言葉と、頂点を超えた恥ずかしささえも快楽に繋げてしまうかのような自分の身体を制御できず、比叡は間を置かず白い喉を大きく反らして、姉に似た豊かな胸を揺らしながら二度目の絶頂を迎えた。 「…感じやすいんだなー。追い打ちかけるようだけど、触っても良い?」 「モチロンデスヨー」 ――な、なんで姉さまが答えるのよ…。あたしのなのに…。 比叡にわずかに抵抗の感情が蘇りかけたが、この状況は『謝罪』であり『懲罰』である、という意識が基本的には生真面目な彼女に心の奥底でブレーキを掛けてしまう。 「や…やああぁぁぁっ……ふっ…くぅぅ…っ!」 やがて侵入してきた指の感触。触れられずに二度も達した身体が、待ちかねたように狂喜するように受け入れてしまう。再びぎゅっと目を閉じる比叡。 「お前のココもぐもぐしてんぞ、比叡」 「…し…しかた…ないの…!あたしが、やってるんじゃ……な……あぁん、は――」 気持ちいい。 気持ちいい。 背後から姉さまに抱かれて、正面から提督に触れられて、胸がどきどきして――ものすごく、心地いい。 「あぁァァァ…ッ!!」 一際大きな声で啼くのも、自分の身体が望むままに背を反らすのも、さっきほどの抵抗はない。 無意識のうちに腰は大きく揺れ、自分の右手が揺れる自分の乳房を揉みしだく。 「そろそろまたイキそうか?」 「ん、もう、あ、…うあああ、ああああ……あ、はぁんっ!!ふぁぁぁッ…!」 慣れてきてしまったのか、三度目の快楽は頂点の限界を超え――二度、三度と絶頂の潮を吹き上げた後、体力と精神を消耗し尽くした比叡は、くったりとシーツの上に突っ伏した。 「テートク?そろそろここ、窮屈になってきたんじゃないノ?」 「まーそりゃね。比叡は本当キレイだし――金剛、もしかして妬いてる?」 金剛が四つん這いで提督ににじりより、無言のまま軽く押し倒すのを白く霞んだ視界の端に捉えつつ――比叡は混乱と疲労の向こう側に、快楽を求める裸の自分が目覚めつつあるのを感じていた。 *** ――提督の陰部を露出させて口に含み、指と舌とで丁寧に奉仕し、勃ち上げる姉の姿。 黒レースの下着のみを脱ぎ捨てて提督に跨り、挑発的な表情で着衣のまま身体を落とす姉の姿。 やがて――腰をくねらせつつ、リズミカルに上下に揺れ、快楽に嬌声を上げ髪を振り乱す姉の姿。 二人の手慣れた感じの痴態をどこか遠くで見つめるような気分だった比叡の心が、不意に疼く。 でも。でも、絶対に気づかれるから―― ――いや。 あれだけの姿を晒して、今更何を恥ずかしがるというのか。 そう思い至ったとき、すでに彼女が快楽を求めることを阻むものはなかった。 比叡の指先は、自分の脚の間へと伸び――人差し指の先端が、いまだ乾くことのない秘肉の間へと飲み込まれる。 「は、はッ、はぁッ…」 ぴちゃぴちゃと派手な水音を立てて自分の性器を出入りする自分の右手指。 感触も、その音すらも、気持ちが良い。 空いた左手は乳房の先、無意識に固く色づいた自分の胸先をこねまわし始める。 ぴりぴりした感触が、気持ちが良い。 「あ、…あ、キモチいい……キモチいいよぉ……ねえさまぁ……」 愛する姉の性交を見ながらの自慰は、まるで自分が抱かれているようで、 恥辱のない世界、背徳感のない行為は、――気持ちが、良かった。 やがて二人がこちらに気づく。比叡にもしてあげてクダサイ、そんな声が遠くで聞こえる。 そして自分は自分の欲望を声に出し、伝える―― 「さっきの、カタチで、してください――」 背後に姉さま、正面に提督、すべてを解放した自分――そこから失神へ至るまでは、良く覚えていない。 *** ――翌朝も、よく晴れた日だった。 「…大丈夫かな。勢いであそこまでやっちゃったけど」 「ダイジョブヨー。すっきりさっぱりがあの娘の良いところネ。はい紅茶デース」 執務室に鎮座したまま、今朝一発目はどういうリアクションが返ってくるかといろいろ脳内シミュレーションが絶えない提督に対し、金剛はあっけらかんと言い放つ。 やがてぱたぱたと元気な足音が近づいてきて―― 「おはようございます!、司令、姉さま!なにかご用の向きはございませんか!!」 昨日とはうってかわって満面の笑顔の比叡が、執務室の扉を蹴り開けた。 「じゃせっかく横須賀だからオマエ用のスカジャンとグラサン買ってこい。あとオレにヤキソバパン」 「わたしはメロンパンネー」 「了解!気合い入れて、いってきます!」 元気な足音が入ってきた時と同じように、遠ざかってゆく。 「さすがテートク、もはや手足のように」 「うん。なんか自動的に身体が反応してた。思った以上にしっくりくるわ」 ずずずと紅茶を啜るヤンキー提督。司令と呼んだのは、今後は命令に服従するつもりの表れなのか―― と。 はやくも元気な足音が帰ってきたかと思うと、再び執務室の扉が蹴り開けられた。 「大事なこと言い忘れました!」 「どうしたノ、比叡?」 「司令も姉様も、――大好きです!」 顔を見合わせる提督と金剛の表情が、思わず緩む。 「あと」 「ん?」 「――昨日は超気持ちよかったです!今度もまた絶対誘ってください!」 ふたたびぱたぱたと去っていく足音を聞きながら、提督が再び紅茶をすする。 「…なんか、大事なものをぶっ壊しちまったんじゃないよな?」 「艦娘はあるがままが一番。もちょっと紅茶が飲みたいネー」 若干不安げな提督の表情を尻目に、笑顔で再び紅茶を入れに行く金剛。 まぁいいか、と金髪提督は口の中で呟いた。――とりあえず、付き合いにくい奴ではなさそうだし。 「そういや、あとまだ来てないのは榛名ってのか?どんなタイプなんだ?」 「えっとネー…」 横須賀鎮守府は今日も、平和であった。 (End.)
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前回の話 595 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 03 ID vw3jzdiY 2014年12月30日、午後11時50分、駿河湾海域。 ここで今、大規模夜戦演習が始まろうとしていた。 「提督ぅ~……眠いですぅ……」 「我慢しなさい睦月。そんなんじゃ一人前のレディーにはなれないわよ」 「一人前のレディーだからこそ肌荒れを気にしなくちゃいけないのよ」 「みなさんはまだいいですよ。私は空母なのに夜戦演習させられるんですから……」 「そうぼやくな。空母といえど実戦では夜戦をせざるを得ない事もあるだろう。 その時の立ち回りの訓練と考えれば決して無駄ではないはずだ」 「でも……」 「これが終わったら熱々な味噌煮込みうどんと台湾ラーメン、 おまけに伊勢うどんともろこしうどんとあんかけスパときしめんが出てくるぞ」 「本当ですか?私、頑張ります」 「でも麺類ばかりじゃないですか……」 「なんでもいいさ、夜戦が出来ればさ!」 「お前は相変わらずだな」 「て・い・と・く。提督!横須賀鎮守府の艦隊が到着しました。 我々もそろそろ準備いたしましょう」 「到着したか。よし………… みんな、12月31日午前0時より横須賀鎮守府との夜戦演習を行う。 横須賀鎮守府の艦隊は主力艦隊で精鋭揃いだ。個々の戦闘能力は我々よりも上だ。 だが数はこちらの方が上。集団での戦法を心がけて立ち向かうんだ。 ただあちらも集団相手をする為の戦法でかかってくるはずだ。決して気を抜くな」 「おー」 大鯨が掛け声で応える。こうやって『おー』というだけでも結構違うとかなんとか。 「提督、そろそろ時間です」 「よし、これより大規模夜戦演習を開始する。総員、第一戦闘配備!!」 こうして今年最後の演習が始まったのだった。 596 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 42 ID vw3jzdiY 「おはようございます」 「おはよう。もうお昼だけどね」 「ごめんなさい……」 「いや、夜戦演習やっていたから仕方ないさ。みんなもさっきまで寝ていたしさ。 今日は大晦日だ、もう掃除も済んだしおせちも作ってあるし、ゆっくりしよう」 「あら、司令官に大鯨ちゃん、おはよう」 「如月ちゃん、おはよう……って言ってももうお昼ですけどね。今すぐご飯準備するね」 「ありがとう………………ねえ司令官、大鯨ちゃんとの姫納めはお済みになられましたか?」 「姫納め………いや、してないよ」 「もぅ……するしないはあなた達の勝手だけど、せめてちゃんと見ていてあげてね。 ……もしかして初夜の時にヤリ過ぎて出し尽くして枯れちゃったとか?」 「そんなことはない!確かにその時は出し尽くすまでヤったけど、でも今でも彼女への想いは燃え続けているさ」 「じゃあ…あの子が7ヶ月の未熟児で産まれて、小さい頃は体がとても弱かったから 今でも無理はかけられない、って思っていない?」 艦娘大鯨の生まれ育ちは潜水母艦大鯨と重なるところがあった。 潜水母艦大鯨は起工から7ヶ月で進水することとなり、その後も様々な修繕や改良が必要な艦であった。 大鯨の力を宿す艦娘の運命も潜水母艦大鯨の運命ほとんど一緒だった。 だがそういう境遇だったからこそ艦娘大鯨になれたのかもしれない。全ては星が決めた運命だったのだろう。 「そんなに気にしてないよ。無理させるつもりもないけどね。彼女は今は艦娘になってるくらいなんだ。 丈夫でなけりゃ艦娘なんてやってられないさ。艦娘だから普通の人以上には身体能力あるさ」 「大鯨ちゃんはとっても成熟しているって一目瞭然ですしね」 「あとさ……特別な事をしなくたって、ただ一緒にいるだけで満たされるってのも事実だ」 「そういう事は私にはよくわかりませんけど…… ところで司令官はなぜ起きていられたのですか?私がトイレに起きた時にも部屋に電気がついていましたし」 「いやな、大晦日と元日は一睡もしないって決めてたから。それ以外特に理由はないな」 「アホみたいな理由ですね」 「そうだな。まあ仕事は全て片付けたし、これからみんなとゆっくりするよ」 597 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 02 ID vw3jzdiY 「提督ーっ、おはよーっ!」 「おはよう川内、まだ7時だぞ。夜の」 「いつまで寝てんだよ、おっせぇなぁ。ちゃっちゃと起きろよ。 那珂が紅白に特別出演するってのによ、下手したら見逃すところだったじゃないか」 「はい川内さん、丁度年越し蕎麦ができましたよ」 「ありがとっ。紅白見ながら食べようねっ。ところで伊勢や龍驤達はどうしたんだい?」 「あいつら戦艦組や空母組は正月の為にここら辺の神社に行ってるさ。 彼女達は特別な霊的な力があるからそういったところに需要があるんだ」 「まあ実際はみんな綺麗だから引く手あまたなんでしょうけどね」 「扶桑や山城はそういう服装がとても似合っているわけだしさ、わかるよ」 「まあそれもあるだろうな。だけど戦い以外で人々に貢献できるってのも素晴らしいと思うんだ。 夏に深海棲艦が本土襲来して以降全国各地に艦娘の拠点が新たに作られたけど、 俺達は地域住人達を守っているとはいえ、逆に迷惑をかけている事もあるだろうからな。 だから戦うばかりじゃなく、ああいった所でも交流を深めなきゃいけないからな」 「でも私達が彼女達の頑張りを見ることはできませんね」 「流石に俺達まで出て行ってこの鎮守府を空けるわけにはいかないからな。 俺達鎮守府残留組が鎮守府から離れられるのはみんなが帰ってきた後になるな。 でもみんながいるから今という時間がとっても楽しいって事に変わりないさ。 さあそろそろ紅白の時間だ。年越し蕎麦を食べながらゆったりと見るとしよう」 緊急出撃する事態にでもならければ駆逐艦や巡洋艦等は大晦日には任務がない。 俺は今まで大晦日は慌ただしい思い出しかなかった。 大晦日にゆったりできるなんて俺の人生では初めてだったかもしれなかった。 そして………… 598 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 47 ID vw3jzdiY 「あけましておめでとう!」 「おめでとうございます!」 ついに2015年を迎えた。 「みんな、今年も一年よろしくな!」 「こちらこそよろしくお願いします私…私達はいつまでも一緒に…」 「ちょっと!少し重いんじゃないの?もう少し普通にいきましょ」 「せっかく新しい年を迎えたのですからね。まあプリッツでもどうぞ」 プリンツ・オイゲンがプリッツを差し出していた。なんか彼女のお気に入りのおやつらしい。 俺としては11月に彼女がパッケージになった商品でも出てこないかなーって考えている。 「そうだな。年末年始ゆったり過ごせるなんて初めてだしな」 「初めてって……あっ…」 「そう、去年の今頃は本当に大変だったからな。 俺達じゃほとんど太刀打ちできないくらい強い奴らと戦っていたんだ」 「でも私達が勝てたイオナさん達がいたからなのです」 「そうですね。でも彼女達は今どこにいるのか……せめてお正月くらい一緒にのんびりしていたかったですよね」 「彼女達には彼女達の戦いがある。俺達には俺達の戦いがあるようにな。 なに、この地上にいる限りいずれまた会えるさ。 地上が邪悪な者達の侵略にさらされた時、必ずもう一度会えるはずだ」 「できればそんな状況じゃなくてもっと平和な時に会いたいですけどね」 「さて…そろそろ大本営からの新年の挨拶の時間だ。スクリーンに映し出されるからみんなそろそろ整列してくれ」 「はいっ!」 こうして、2015年が慌ただしくも始まったのだった。 599 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 31 50 ID vw3jzdiY 「あっ、司令官さん、お疲れ様です、お風呂は出来ていますよ。ではごゆっくり……」 鳥海が大淀の声真似をしながら俺に伝えた。大鯨はまだ洗い物で忙しい。 俺は早速風呂に入った。今日も一日平和だった。新春スペシャルのお笑い番組も面白かった。 風呂に入っている内に日付が変わり二日になっていた。今日は完全に休みだ。 そう思うと俺は気が抜けて目を閉じ、そのまま意識を手放した………… 知らぬ内に意識を手放していた俺は唇に何かが触れた感触で目を覚ました。 目の中に愛する人の顔が入ってきた。俺はキスされていたのだ。驚いて唇を離してしまった。 「あ…目が覚めました?」 「?……え………うん………」 状況がよくわからなかったがどうやら俺は風呂場で寝ていたらしい。湯舟に入っていなかったのが救いか。 「驚きました?あの時のお返しですよ。お・か・え・し」 「う……」 結婚する前の話だが俺は一度彼女がシャワーを浴びている現場に遭遇してしまった。 もちろんわざとではなく事故なのだが、俺の不注意が原因ではあった。 彼女は許しているようにも見えたが、仮に仕返しされてもあまり文句は言えないかも…… 「なんてね。まあそれもありますけどあなた全然寝てなかったから心配でしたよ。 心配になって見に来た甲斐がありましたよ。ダメですよお風呂で寝たら」 「すまない…で、なんで裸なの?」 「一緒に入るのは嫌ですか?」 「むしろ嬉しいけど、何だか恥ずかしい…」 「私と致したのにですか?」 「それでも恥ずかしいものはあるし、せめてバスタオルを………いや、いいや。一緒に入ろう」 そんなわけで俺は彼女と一緒にお風呂に入ることになった。 600 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 33 39 ID vw3jzdiY 「では背中を流しますね」 「頼むよ」 背中は洗いにくいだけに洗うなら誰かに頼むのが一番だろう。 しかし何故か両肩を掴まれた。何故?と思ったのもつかの間、 背中をスポンジとは違う、柔らかい二つの温かい感触が襲った 「なあ……これって……」 「気持ちいいですか?」 「…………あ…ああ……」 言葉でははぐらかされたが、どう考えても答えは明白だ。 彼女は豊かな胸をスポンジ代わりにして俺の背中を洗っている。 彼女の柔らかな温かい乳房と、固い乳首の感触、 そしてそれらが泡により滑らかに擦られる事によって俺は刺激されていた。 やがて背中から彼女が離れ、お湯で泡を洗い流された。 「はい、背中を流し終えました。次は前をきれいにしてあげますね。おちんちんもちゃんときれいにしてあげないと」 「そっちは俺がやるから!あ、いや、先に君の背中を流すよ」 そう言って俺は彼女の背中を流した。彼女にそのまま洗わせていたら射精してしまうかもしれないと思ったからだ。 彼女とは初夜の時以降交わった事がないどころか、一人で致したこともなかったからだ。 「あー、さっぱりした」 風呂から出た俺はパジャマを着てすぐに布団に入った。 「どうですか?潜水母艦大鯨のように心地よいですか」 「ああ、とても良いよ」 俺は膝枕をされていた。潜水母艦大鯨がどれくらい居心地良かったのかは知る由もないが、 彼女自身のの温もりと柔らかさが俺に安心感を与えてくれた。 「今までずっとご苦労様です。とりあえず今日はゆっくりと休んでくださいね。よろしければ子守唄を歌いますよ」 「そうだな。頼むよ」 「それじゃ歌いますね。ねーんねーん、ころーりーよー、おこーろーりーよー……」 彼女の歌は天使の歌声のようだった。声だけが天使ではなく見た目も心も全てが天使だった。 ちなみに如月は彼女を穢れ無き天使と言っていた時もあった。 穢れ無き天使と呼ばなくなったのは俺が結婚してからのことだった。 でも天使であることには変わりはなかった。俺は色々な事を思い返しながら眠りについた………… 601 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 34 19 ID vw3jzdiY …………なんだか脚の辺りが重い。それだけではなくちんちんも何だか気持ちがいい。 その感触で俺は目が覚めた。外は明るかった。しかし布団が妙に膨らんでいた。 何かと思い布団を少しめくった俺の目には驚くべき光景が入ってきた。 俺のちんちんをチロチロと舐めていた存在がいた。 それが愛する妻で、何も着ていないと認識した時俺の意識は完全に覚醒した。 「あ……起きましたか……」 少し恥ずかしそうな顔だった。 「一体何を…」 「じっとしていてください。私が全部やりますから……」 そう言って再び舐めはじめた。最初は亀頭を舌先で恐る恐る舐めている感じだったが、 徐々に裏スジを舐めたり、舌の腹で舐めたりしていった。 そのテクは明らかに慣れていない、初めてやってるようなものだと感じたが、俺にはそれさえも性感を高めるものだった。 彼女が慣れない感じで健気に俺を気持ち良くしようとしている嬉しさの一方、 ちんちんを汚らしいものだと自分で思うが故にその汚らしいものを舐めている彼女への罪悪感で胸が押し潰されそうでもあった。 もしきれいに洗っていなかったら凄くへこんでいたかもしれない。 チロチロとした感触に慣れてきて我慢する余裕が出てきたと思った矢先、 なんと亀頭を口ですっぽりと包み込んだ。物凄い快感が襲い掛かってきた。俺はそれに耐えるのに必死だった。 なおも彼女の攻めは続き、口をすぼめて雁首を締め付けたり、頭を上下させちんちん全体を擦って刺激したり、 猛烈な勢いで吸おうとするなど、恐らく考えうる全ての知識を総動員され、そこまでされてもはや限界だった。 「駄目だ……出る……離れてっ!!」 俺は力を振り絞って言った。彼女は一瞬口を離すかと思ったらなんと舌の腹で鈴口を塞いだ。 602 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 35 05 ID vw3jzdiY ビュルッ…… 久方ぶりにちんちんからドロリとした濃厚な粘度の液体が吐き出される感覚を感じた。 彼女は噴き出された快楽の白いマグマを全て舌の腹で受け止めていた。 零れぬよう唇できつく締め付けていた事が更なる快感をもたらした。 永遠に続くかのような快感が終わった。それを確認した彼女はようやくちんちんから口を離した。 大量の白濁液がちんちんを隠すかのようだった。どうやら彼女は一滴も飲まなかったようだ。 飲んでほしかったという思いもなくはなかったが、そんなもの飲むものじゃないからそれはそれでよかった。 俺の顔を見ていた彼女はニコリと微笑んでいた。俺がとても気持ち良さそうにしていたのだろう。 終わった……と思ったのもつかの間、今度は豊かな乳房で俺のちんちんを包み込んだ。いわゆるパイズリである。 ヌチョ……ヌルッ…… 俺の精液のせいなのか、物凄く滑りがよくて気持ちがいい。彼女が精液を飲まなかったのはきっとこのせいなのだろう。 彼女のパイズリは上下に擦ったり、強弱をつけながらぎゅうぎゅうしたりと意外と変化をつけていた。 そして再び射精感が訪れた。 「ごめん、また……」 その言葉を聞いた彼女は胸で思い切り締め付けた。 ビュルルッ、ビュルルッ!! 今度は先ほどよりも粘度が少なく、勢いのあるものだった。それがまた違った快感を与えてくれる。 そんな勢いのある射精も、彼女の豊かな乳房でちんちんが完全に包み込まれていた為に 彼女の顔にかかるようなことはなく、乳房内で中出しをしているかのようだった。 粘膜に包まれた感触とはまた違う、柔らかく暖かい感触に俺は我慢することさえもしなかった。 603 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 09 ID vw3jzdiY 「……二回目なのにこんなにたくさん……とても気持ちよかったんですね」 嬉しそうな顔をしていた彼女を見て俺の心も満たされていた。 「おちんちん、まだ硬いですね……では本番行きますね。あなたはじっとしていてください……ッ!」 そういって彼女は己の大切な所で俺のちんちんを飲み込んだ。 彼女自身の蜜が溢れていた事と俺の大量の精液でちんちんがヌルヌルだったこともあり案外すっぽりと入っていった。 「では動きますね……」 そう言って彼女は腰を激しく動かした。暴力的なまでの快楽が彼女によってもたらされていた。 「ん……あっ……」 ここにきて声をあげる彼女は今になって快感が訪れようとしていたのだろう。 ヌチョヌチョと卑猥な音が立つ。その度に俺は気持ち良くなっていた。 本来精を吐き出す為の場所に収められていた為か、三回目だというのにまたまた射精感がこみ上げてきた。 「ああっ、もう…出る……ッ!」 「ください!いっぱいくださいっ!」 俺は彼女の蜜壷の中で全ての想いを吐き出していた。三回目なのにまた大量だった。 きっと彼女に赤ちゃんを孕んで欲しい、俺の子供を産んで欲しいという潜在的な想いのせいかもしれない。 604 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 40 ID vw3jzdiY 「はぁ……はぁ…………」 二人とも息が絶え絶えだった。 「あなたの暖かい想いが……私の中の全てを満たしていきます……とっても気持ちよかったんですね……」 「うん……でもなんでこんな積極的に……姫始めにしては激しいぞ……」 「女の子だって、エッチな事をいっぱいしたいって思うんですよ」 俺はあることを思い出した。潜水母艦大鯨は11月16日に進水した。 進水した日をこの世に生まれた日とするのなら、少々痴ましいが、天の蠍を守護星座に持つということになる。 しかもよく調べたところ太陽星座だけではなく月の星座さえも蠍座であった。 そして大鯨の艦娘である彼女も、潜水母艦大鯨と同じ日にこの世に生を受けた。 しかも彼女も月の星座が蠍座である。それどころか冥王星の星座さえも蠍座であった。 蠍座は好色の星と言われている。ましてや太陽星座と月星座が一緒なら裏表なんてないことになる。 俺も蠍座であり月や冥王星だけでなく他の星でも蠍座が守護する星があった。 俺達二人は、本質的に快楽を求め続ける存在なのかもしれない。 「そうか……なあ、次は俺が動いてもいいか?もう疲れも取れているから大丈夫だよ」 「大丈夫ですか……ならお願いしますね。あなたの好きなように気持ちよくなってくださいね……」 彼女の了承を得た俺はすぐさま体位を変えた。彼女を後ろから突く体勢、いわゆる後背位である。 鯨は向かい合いながら交尾をするという。人間もそうだろうけど、動物みたいに後背位も行う事がある。 後背位は肉体的に気持ちいいが、それはかつて動物だった時の潜在的な記憶から来るものなのかもしれない。 605 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 38 17 ID vw3jzdiY パンッ!パンッ!ヌチョ…ヌチョ…… 肉が激しくぶつかり合う音と、淫らな水音が混じり合い、更に淫靡な気分にさせてくる。 結合部からは中に出された精液が収まりきらないのか飛び散っていた。 「くっ…また……」 四回目になるというのに、簡単に達しようとしていた。自分が快楽を得ようと好き勝手に動いたから当然だろう。 「中で出すぞ!」 「来て……あなたの想いをもっと吐き出してっ!」 「うおああああああああああっ!!!」 俺はちんちんを最奥まで押し付け、叫びながら射精した。もう彼女は満たされていたからか収まりきらず、 ちんちんが律動する度に精液が結合部から勢いよく飛び散る。 どこにこれほどのものがあったのだろう。どれだけ溜めていたのだろう…… 自分でも驚くぐらいたくさん出していた。射精が終わった時はすごく時間が経ったような錯覚に陥っていた。 「ああ……私の中であなたの鼓動を感じてました……」 「ふぅ……はぁ……ごめん、自分勝手に動いて……」 「いいんです、私だって散々自分勝手に動いたんですから……おちんちん、まだ硬いですね。もっとしたいですか?」 「もっとしたいよ。もっと……もっと気持ちよくなりたい……」 「私も気持ちよくなりたいです……だから、もっと求め合いましょう!」 「ああ、行くぞ!!」 互いに快楽を求め合うことしか考えていなかった。これも天の蠍を守護星座に持つ者の定めか。 こうして、俺達の欲望に満ちた行為は、日が沈み、夜の闇に支配され、 そして再び太陽の光が地上を照らし始めるまで続いたのだった。 ―終― region(close,後書き) 606 :幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 44 00 ID vw3jzdiY 以上です 大鯨ちゃんは去年初めて出会った時から一目惚れをして それ以来ずっとダントツで一番大好きな子でした もし大鯨ちゃんが本当にいて、好きでいてくれていたならきっと凄く頑張れそう…… 彼女の為に頑張ろうって気になっただろうな…… 好きな人とは体を重ねるのもいいですけど、でも一緒にいるだけで幸せというのが俺の本音でもあります これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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570 :告白、そして初めての夜:2014/12/31(水) 23 55 52 ID Ioys.4Is 「弥生、これを受け取ってくれ」 「これって……」 「いきなり俺の気持ちを押し付けたから怒っているかもしれないけど、 でもどうしようもなく君が好きなんだ。弥生、結婚してくれ」 「…………」 俺のプロポーズを受けた弥生は涙を流していた。 「怒ってなんて、ないですよ。でも、本当に貰っちゃって、いいの…?」 「君と一緒に歩いていきたいんだ」 俺の言葉を聞いて弥生はほんの少し、だけどとびっきりな笑顔を見せた。 そして覚悟したかのように、何かを待つかのように目を閉じた。 俺は弥生に口付けをした。お互いの一番柔らかな部分が触れ合っていた。 少ししょっぱかったけど、とても暖かくて幸せな初キスだった。 そして俺達はみんなから祝福されながら式を挙げ、初めての夜を迎えた。 「ごめんなさい、こんな小さな胸で……」 「謝らなくていいよ。俺は弥生が好きだから。それに……こうしていると弥生のドキドキと暖かさが直に感じられるんだ」 「……ありがとう…………」 「それじゃ、いくよ」 俺は弥生の乳首を舐めはじめた。舐め続けていくうちに少しずつ大きくなっていった。 俺はグミのような乳首を唇で甘噛みした。 「ンッ………!!」 弥生は声を出すまいと我慢していたみたいだが、思わず声が出たみたいだ。 俺は右手で弥生の髪に触れた。とても細くて、サラサラで、掴んでも掴めないようなとても綺麗な髪だった。 左手は弥生の秘所に触れていた。無毛地帯でありいかにも未成熟なそこは 濡れていたとはいえ小指でさえも容易に入るものではなかった。 俺は入口を指でなぞりつつ豆みたいな突起をやさしく撫でた。 「あぁん!……」 今までにない声。少しは感じていると思い、三つの行為を続けた。 そのうちに弥生のそこは拭っても拭いきれないくらい濡れてきた。 俺は今まで我慢していたモノを弥生のまだ何物も受け入れた事のない所の門に突き立てた。 「俺、初めてだからきっと優しくできないかもしれないけど…」 「いいよ、あなたの好きにして……」 その言葉に俺は腰を進めた。そこはまるで男を拒絶するかのように閉まっていて、 中々進めなかったが、俺は慌てる気持ちを必死で抑えて少しずつ進めていった。 雁首のあたりまで入っていった時、何かが破れる感じがした。その瞬間弥生は激しく目をつむった。 571 :告白、そして初めての夜:2014/12/31(水) 23 58 21 ID Ioys.4Is ふと結合部を見ると赤い血が流れていた。俺……弥生がずっと大事にしていた処女を奪ってしまったんだ…… 感傷に浸っていたかったが下手したらすぐに達してしまう。俺はなるべく落ち着きつつゆっくりと腰を進めた。 やがて先端が固い所に当たった。しかし俺のものは根本まで入っていなかった。無理すれば入るかもしれないが…… 「ごめんね……あなたを全部受け入れられなくて………… だから…私に構わずいくらでも気持ち良くなって……」 弥生はそう言っていたが、俺は弥生を全く気遣わないなんてことは出来なかった。 俺は少しずつ動いた。最初は痛がっていた弥生だったが、徐々に滑りが良くなっていくと痛みとは別の声が聞こえた。 弥生の声が快感を伴ったものになるにつれどんどん滑りが良くなり、俺の腰の動きも速くなる。 そしてとうとう限界を迎えようとしていた。 「弥生……もう……」 「いいよ……来て……あなたの全てを……頂戴…………」 「弥生……愛してる…………ッ!!」 俺は全力を込めて腰を打ち付けた。 俺の中からどんどん溢れて流れ出していくような感じがした。弥生は俺の全てを受け入れていた。 「ふぅ………ふぅ………」 「うぅ……あなたの暖かさが……私の中にたくさん溢れてる……」 俺は弥生をきつく抱きしめていた。弥生はか細く、冷たいような印象で、 強くすれば儚く壊れてしまいそうな雰囲気の少女だったが、 今ここにいる彼女は折れることなく、確かに暖かにそこにいたのだった。 「弥生……ありがとう……」 「私も……ありがとうって……言いたい…です……私の大切な処女を……あなたが貰ってくれて…… あなたの童貞を……私が…貰えて……」 互いの暖かな想いが二人の全てを繋げていた。そしてその二つの暖かな想いはやがて一つの確かな想いになるのだろう。 その日がいつになるのかわからないけど、俺はその日まで……いや、ずっと彼女を愛し貫く事を誓った。 ―終― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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24 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/21(水) 18 39 47 ID RrFpRabc 悪い男に引っかかりそうな艦娘の話だが蒼龍を忘れてもらっちゃ困るね あの町娘感は完全にたらし込まれる系女子のそれ しかも巨乳だし 72 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/22(木) 15 18 46 ID 1lBz.fic 24 たまに優しくシてくれる提督のために来る日も来る日もオリョール海に潜り続ける伊58 出撃数は鎮守府一。馬車馬のように働いていると言っても過言ではない ある日特別な任務だと聞かされて潜った後に大本営へ。腕組みしたお偉いさんから書類一式を受領して帰還する これはもしかして今ウワサになってるあの・・・!?と期待するも 「ご苦労、下がっていいよ」 そして翌朝、綺麗な指輪をはめた戦艦が提督の私室から出てくるのを目撃する 濁った瞳の潜水艦は今日もオリョール海へ出撃して行った けっこうな数の鎮守府に現在進行形で悪い男に引っかかってる潜水艦がいそうですね 73 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/22(木) 16 18 14 ID Otg/4d7s 72 そんなゴーヤを抱きしめたい 74 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/22(木) 20 34 33 ID 1Ue1L.B6 う、ウチはちゃんとケッコンする嫁に取りに行かせたし… ゴーヤちゃん99で放置してるけどジュウコンしたくないだけだし… 75 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/22(木) 22 01 38 ID frsvfJFQ そもそもレベル90以上の艦娘が、嫁と決めた翔鶴さんしかいない俺には関係なかった 76 名前:名無しさん[] 投稿日:2014/05/22(木) 22 32 04 ID dQ5Ksx7Y 74 人によっては肩身が狭い艦隊になりそうだな。 「提督、私まだレベル85デース」 「榛名は大丈夫です……榛名は……」 「レベル92……くっ、一航戦の誇り失う訳には」 「いずれは五航戦の子と同じ(レベル)に……」 「ちょっと、引きこもります」 多分、今までにないきっぱりとした声で言いそう。 まぁ、実はもう一艦レベル99だったんだけど、まぁちゃんと嫁艦入れてるから勘弁してくれ。 寝る度に「不知火に落ち度でも」とエンドレス聞こえて来るのは疲れてるんだ、きっと。 77 名前:名無しさん[] 投稿日:2014/05/22(木) 23 11 32 ID WxXk4F8I ゴーヤ「春闘でち!」 提督「残念だが、現行法において軍人には団結権、団体交渉権、争議権は認められていない」 ゴーヤ「なん…だと…」 提督「というわけだ、とっととオリョクルいくぞ。でち公」 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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某トンデモ軍艦ゲーのおまけステージで思いついたネタ ※非エロ。吹雪とデートするだけ 提督は多忙である。 鎮守府の運営や資材調達。艦娘やその装備の開発及び強化計画の立案。 演習や遠征、何より実際の深海棲艦との戦闘とその業務は多岐にわたり、それ以外にも艦娘達のケアもまた提督の仕事である。 例え戦闘以外はほぼルーチンワークでも、艦娘や装備の開発が資材突っ込んでボタン押してお祈りするだけでも、 こちらから艦隊を送り込むのでなければオーダー表を提出するだけの演習でもだ。 「あ~今日なんもやることないな。遠征組帰ってくるまで暇だな」 「目安箱に何件か投函されてますよ」 ……多忙ったら多忙なのである。 この艦隊では上層部からの指示により艦娘達から提督への相談のため目安箱を設置していた。 この目安箱の中身をチェックするのも提督の業務の一環である。 これまで特にトラブルのないこの艦隊では、この目安箱が活躍することは稀だった。 「英独ソが一つ屋根の下で仲良くやってるのもよく考えたらすごいことだよな」 等と独り言を呟いているうちに今日も昨日までと同じ時間に吹雪が目安箱を持ってきた。 艦隊の規模も最初の頃と比べるとかなり大きくなり、最古参である吹雪も秘書を務めることは少なくなったが、 毎日決まった時間に目安箱を回収してくるのは今でも彼女の役割だった。 「珍しいな」 そう軽く驚きながら目安箱をひっくり返して中身を机の上に広げる提督。 取りあえず手近にあった1枚を読み上げてみる。 最近大井っちが魚雷に私の名前を付けて可愛がりはじめた。メンテしながら語りかけたりしていて正直引く。 「これ……北上だな」 「北上さんですね」 一応プライバシー保護の点から記名は任意となっているが、匿名でも誰なのか分かるケースが多い。 「夜のトイレで撃たれそうな気がするが一応やんわりと大井に伝えておこう……」 「北上さんから引かれてると分かったら立ち直れなそうですが…」 方針が決まった所で2枚目へ。 魚雷バカに改二があり、夜戦バカにも改二があり、重巡バカにも改二が実装された今、 この航戦バカの私にはいつ改二が来るのだろうか。 「……たぶん日向さんですね」 「……知るか」 回答を保留して3枚目へ。 正統派アイドル路線で売り出したは良いものの『恋の2-4-11』以降あまり目立てていません。 これからはバラエティータレント路線に切り替えた方が良いでしょうか? 「割と真面目に進路相談ですね」 「マネージャーに相談してくれ」 4枚目へ。 ファンクラブの方から最近面識が一切無いにも拘らず那珂ちゃんの育ての親を名乗り、それを使って商売をしている人がいるというたれ込みがありました。 川内姉さんはマイナスイメージにならないのであれば放っておいてもいいのではと言っていますが、 後々トラブルの原因になりそうな問題は早期に対処したいとも考えています。 法律関係も含め、どのような対応が必要でしょうか。 「神通さんマネージャーだったんですね」 「プロダクションに相談してくれ」 取りあえず法律関係については必要なら弁護士を紹介することにして最後の相談へ。 豚肉(肩ロース) 人参 玉ねぎ じゃがいも 「何だこれ?」 「買い物メモ……ですかね?」 何の相談か全くわからないそれは、他の2通が便箋なのに対し、小さなメモ紙に上記の内容が走り書きされていた。 成程、吹雪の言う通り買い物の内容を書いたメモにも思える。 暫くして提督に一人思い当たる人物があった。 「ああ。鳳翔さんか。きっと買い物メモを間違えて入れたんだろう」 「どうします?ご本人に返してきますか?」 吹雪の問いに少し考えてから提督が答える。 「いや、どうせ暇だし散歩がてら俺が買って来よう。暇なら一緒にどうだ?」 「えっ?あ、はい!ご一緒します!」 ……多忙なのである。 買い出しに向かったのは近所の商店街。大型チェーン店の出店によりシャッター通り化の著しい場所だが、その分生き残った店は安くなっている。 「こうして二人で歩くのも久しぶりだな」 「そうですね……」 吹雪は顔をやや俯かせてはにかんでいる。 提督は吹雪の歩幅に合わせ速度を落として歩いている。 まだ艦隊に吹雪しかいなかった頃、二人で出かけた時にも提督は同じように歩幅を合わせていた。 それに初めて吹雪が気付いた時が今では随分前の様に思えるが、提督の歩く速さはその時と全く変わっていない。 (司令官、私の歩く速さ覚えててくれたんだ) 嬉しいような、こそばゆいような気がして、吹雪の口元が少し緩む。 「顔が赤いぞ。熱でもあるのか?」 「えっ!?い、いえ!!何でもありません!」 (恋人同士って、こういう事するのかな…?) 提督の言葉を否定しながらも、吹雪の頬は赤く染まっていた。 「公園突っ切ろう。こっちの方が近道だ」 二人が中に入った公園には真ん中に大きな池があり、その岸を歩いて対岸に回れば外の道を通るより近道になる。 夏は日差しを遮り、秋には落ち葉で情緒を演出した植え込みの木も、すっかり冬の装いとなって静かな池に寂しげな印象を与えている―ある一点を除いて。 「お、アヒルだ」 丁度提督と吹雪が通りかかった頃、植え込みから池に岸辺を横断するアヒルの一隊を見つけた。 親鳥と思われる白いアヒルは歩く度に尻をふりふりと動かし、その後ろから黄色い三羽の雛たちが小さな体でちょこちょこと後に続く。 「可愛いですね!」 吹雪が弾んだ声を上げる。 アヒルたちは立ち止まった二人の前を横切って池に入っていき、最後の一羽がどういう訳か渡り終えたところで吹雪の方にちょこんと頭を下げたように見えた。 「~~~~~~~~ッ!?」 提督の隣から声にならない悶絶が聞こえた。 吹雪の目には少女漫画よろしく目に星が入っている。 暫くアヒルたちを堪能した後、その後ろ姿を目で追っている吹雪に斜め前から声がかかった。 「そろそろ行こうか」 「あ、ああ、はっ、はい!」 慌てて振り返り歩き出した拍子に何かに足を取られた。 「わっ!?」 「おっと」 危うく転びそうになった吹雪を提督がしっかりと捕まえていた。 しかしその姿はまるで、吹雪が提督に抱き着いてるようになる訳で。 「大丈夫か?」 「すっ、すすすいません!吹雪は大丈夫です!」 その状況に気付き、耳まで真っ赤になった吹雪が提督から慌てて離れる。 混乱のあまり榛名みたいな口調になっている。 白いセーラー服に真っ赤な顔というマッチ棒のような状態で公園を抜けた吹雪と提督は、そのまま買い出しに向かう。 「肩ロースお待ちどう!そっちは娘さん?」 「いえ、娘という訳では…」 肉屋の主と提督とのやり取りに思わずふと考え込む吹雪。 (私と司令官ってどう見えてるんだろう?) 親子と言うには近すぎて、兄妹と言うには離れすぎてもいる。 提督と艦娘と言わなければ、色々勘ぐられてしまうかもしれない。 (勘ぐられるって、何を?) (何をって、それは―) 自問自答の末に辿り着いた答えは、とても既に傾いているとはいえ太陽の下で言えるような言葉ではない。 自分の想像に再びマッチ棒になる吹雪。 (ちっ、違います!私と司令官はただの提督と艦娘であってその関係は健全そのものであって決してそういうその……淫らな事…とか……そんな…っ!!とにかく健全ですっ!) 「よし。これで買い物は終りょ―」 自問自答で赤面している吹雪の、その更に後ろに提督の鋭い視線が飛ぶ。 「司令…官……?」 「誰かに見られている気がしたが……気のせいか」 そう言われて吹雪も辺りを見回すが、特にそれと言って怪しいところは無い。 提督の言葉通り、気のせいだったのだろうか。 鎮守府へ戻る道すがら、再び入った公園内で、不意に提督は持っていた八百屋のビニール袋を吹雪に渡し、脇道へ入っていく。 「どうしたんですか?」 「いや、ちょっとトイレにな」 そう言って姿を消したまま、提督は戻ってこなかった。 (遅いなぁ……) 曇り始めた空の下、池のほとりにあるベンチに腰掛けて待ち続けている吹雪。 待てど暮らせど提督は戻ってこない。 (ちょっと見に行ってみよう) 左手に預かった八百屋のビニール袋、右手に肉屋のビニール袋を持って提督の進んで行った方へ進んでいく吹雪。 暫くして彼女の耳に男が言い争うような声が聞こえてきたが、それを聞いた途端、吹雪は無意識に走り出していた。 (司令官の声だ!) 間に合わなければ二度と彼と会えなくなってしまうような不安に襲われ、それから逃げるように足を全力で動かす。 (待ってください!行かないで!司令官!!) 茂みの向こうに彼の頭が見えた時、丁度道が終わり彼の前に飛び出した。 「司令か……ん…?」 言い争っていたのは彼と 「だから誤解だって言ってるでしょう!さっき身分証も見せましたよね!?」 「ですからお話を伺うために車までご同行ください」 「何故パトカーに連れていく必要が?ここでできない話じゃないでしょう?」 「すぐ終わりますからご同行願います」 二人の警官だった。 「あの~、司令官?」 「おお吹雪!丁度いいところに来てくれた!誤解を解いてくれ、誘拐犯だと思われてる」 「ああ君が通報にあった子だね。この人は知り合い?」 (私を巡って事案が発生している!?) 吹雪の不安はある意味正しかった。 間に合わなければ次に会うのは色々面倒になっただろう。 「あの、この人はかくかくしかじかで…」 吹雪の証言によってようやく疑いが晴れた提督はほっと胸をなでおろす。 警官によれば「目つきの鋭い男が中学生ぐらいの女の子を連れ歩いている」という通報があったらしい。 恐らく、商店街で感じた視線がその通報者だろう。 「いや~良かった良かった。ありがとうな吹雪。助かったよ」 「いえ。あの…」 提督の言葉に吹雪は申し訳なさそうに告げる。 「すいません。私がついてきちゃったから…」 「気にするな。誘ったのは俺だ。それに―」 言いかけた提督の頭にぽつりと雨粒が落ち、すぐにバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。 「いかん、来い」 「えっ!?ちょ、司令官!?」 咄嗟に吹雪の手を掴み、一番近い出口へと駆けだした。 「ありがとうございましたー」 出口のすぐ前にあったコンビニに駆け込みビニール傘を買った二人。 だが、問題は傘の数だ。 「まさか最後の一本だったとはな」 店側の発注ミスか、大して量を置いていなかったビニール傘は突然の雨で一瞬のうちに在庫を払底したようだった。 「まあ一本でも手に入ってよかったか」 シュボッと勢いよく傘を開いた提督はそれを左手に持つと、吹雪から再び受け取った野菜を右手に持った。 「ほら、入んな」 「しっ、失礼します!」 傘の左側端っこに、おずおずと吹雪が入った。 (あいあい傘!?司令官と!?こ、これはあくまで傘が一つしかないから仕方なくであって司令官の厚意に甘えているのであって、あいあい傘というあの……そういう感じのあれではなくって…) この世界全てに冷やかされているようでどうにも恥ずかしい。 「あの……やっぱりお気持ちだけで十分です!艦娘は濡れるのは慣れっこですし。その、傘小さいから司令官が濡れてしまいますし……ご迷惑、でしょうし……」 俯きながら、最後の方はほとんど聞き取れないような小声で断る。 その言葉に返ってきたのは、ふん、という小さいため息ひとつ。 「俺は一度もお前を迷惑だなんて思ったことは無いぞ」 頭の上から諭すような口調が降ってくる。 「さっきのはただ運が悪かっただけだ。だから気にするな。それに……」 少し間を空け、もったいぶったような、恥ずかしいような口調で続く。 「好きな娘に頼られるというのはなかなかいい気分だからな」 「!!!!」 吹雪の頭に電撃が迸った。 好きな娘。好きな娘。間違いなくそう言われた。好きな娘―。 「わっ、私も……私も……司令官の事……す…」 「?」 「す……すごく信頼しています!」 まっすぐ前は向けない。 右隣はもっと向けない。 だから、伏し目のまま、今言える精一杯。 「そいつは、嬉しいね」 頭の上から響いた言葉通りの口調の声に、吹雪は右側に体を寄せ、車道側を同じ歩幅で歩く彼の腕にぴったりと密着する。 冷たい雨の中、小さな傘の中だけが温かかった。 おまけという名の蛇足 「鳳翔さん、目安箱に入っていたもの買ってきましたよ」 「目安箱……ですか?いえ。私は何もいれていませんよ」 帰ってきた二人を待っていたのは、鳳翔の意外な返事だった。 「えっ、じゃあ誰が……」 顔を見合わせる二人の後ろから駆け寄る者が一人。 「提督ー!あの、目安箱なんですけど……」 「比叡さん?」 「比叡か。目安箱がどうした?」 駆け寄ってきた比叡は肩で息をしながら慌てて尋ねる。 「あっ、あの、目安箱に間違えて買い物メモ入れちゃって……あっ!それ!買って来てくれちゃったんですか!?すいません!!」 「なに、暇だったんだ気にするな。代金は後でいいぞ」 「ていうか、比叡さんだったんですね」 深々と頭を下げた比叡が、財布を取り出しながら補足する。 「すいません。カレーを作ろうと思って必要なものをメモしてたんですが……」 「「……え?」」 耳に届く、残酷な真実。 「お二人には腕によりをかけて特性比叡カレーご馳走します!」 「「ひええええええーっ!?」」 二人の絶叫が鎮守府にこだました。 終
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15 :名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 01 23 40.68 ID rrWidLhX ゲイの出会い系で知り合った10歳以上年上の提督の執務室へ そしたら「これ着て責めて欲しい」と言われて、オリョクルというか、 潜水艦の娘が着てるようなスクール水着を着させられ、浮き輪をさせられた 向こうは全裸 まあこんなのもたまにはいいか、と愛撫してたら、提督が喘ぎ声の中、喋りだした 「お、おにいちゃん…お、おかえりなさい…た、大漁だった?ねえ大漁だった??」 …オレは突然の、しかも想定の範囲を超えたセリフにポカーンとしてしまった 提督は素に戻って、「…返事して欲しい」と恥ずかしそうにオレに言った プレー再開 耳とかをなめつつ体中をさわさわと触る 「お、おにいちゃん、大漁だった?」 「ああ、大漁だったよ」 「あぁぁぁあぁすごいいいぃいぃ!、、な、なにが、、ハァハァなにが捕れたの?」 乳首を舌でやさしく舐めながらオレは答えた 「…燃料とか、、、弾薬がいっぱい捕れたよ」 セリフを聞き、提督はびくんびくんと身体をひきつらせた 「はっ!はぁぁぁあんっ!イ、イムヤは?イムヤは、と、取れたの??」 チ●コをしごく 「ああ。でかいイムヤが取れたよ。今年一番の大漁だ」 「ワァオ!!大漁!大漁っ!!おにいちゃんかっこいいいいぃぃぃい 19ううううう!」 実話です。。きっと潜水艦の娘との幼い頃の体験というか、淡い恋心とかが あったんだろうなあ、といろんなことを考えさせられた一夜でした。 16 :名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 02 23 04.14 ID 3Ut+Zw0/ 何が何だか分からない…(AA略
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659 :有名なアレ:2016/02/11(木) 20 35 40 ID lEizFwv2 そうだ! どうせ(鹿島のせいで心の中の声が)聞こえるなら、聞かせてやるさ! ザラ! 好きだァー! ザラ! 愛しているんだ! ザラァー! ケッコンカッコカリをする前から好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない! ザラの事はもっと知りたいんだ! ザラの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい! ザラを抱き締めたいんだァ! 潰しちゃうくらい抱き締めたーい! 心の声は、心の叫びでかき消してやる! ザラッ! 好きだ! ザラーーーっ! 愛しているんだよ! 僕のこの心の内の叫びをきいてくれー! ザラさーん! 鎮守府が同じになってから、ザラを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ! 愛してるってこと! 好きだってこと! 僕に振り向いて! ザラが僕に振り向いてくれれば、僕はこんなに苦しまなくって済むんです! 優しい君なら、僕の心のうちを知ってくれて、僕に応えてくれるでしょう! 僕は君を僕のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを! 誰が邪魔をしようとも奪ってみせる! 恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる! でもザラさんが僕の愛に応えてくれれば戦いません! 僕はザラを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします! 力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます! キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから! 喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます! ザラ! 君がオリョールの海に大破無補給赤疲労で出ろというのなら、やってもみせる! 元ネタはわかるよね? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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358 :3-91:2014/03/29(土) 06 06 33.52 ID S1E+yebI もう朝ですが投下します 提督×霞で「霞の早漏矯正とれーにんぐ」 ソフト淫語罵倒責め含む 当方にMの覚悟あり!という方もそうでない方も ちょっと長くなったので途中連投規制で間隔空くかもしれません 359 :提督×霞①:2014/03/29(土) 06 08 07.09 ID S1E+yebI 「ねえクズ司令官。ひとつ訊くけど、あんたって早漏でしょ」 「ち、違う……そんなことは……」 「……あたしの目を見て、本当のことを言いなさいな。早漏なんでしょう」 「ハイ、司令官早漏です……」 じっさい、いま霞が顔一面に、浴びるように司令官の白濁液をねばりつかせているのが、その何よりの証左だった。 霞は異臭のするそれを不快そうに拭いながら、とくとくと説教を始める。 「ほんっとにもう……ねえ。こんなにあっけなく射精しちゃうって、どういう了見? いい? 艦娘たちの日々の疲れを労って、時には体で“慰安”するのは、 この鎮守府ただ一人の男であるあんたの役目なのよ。 それが、こんなあっという間に暴発してて務まると思ってんの!? 正直言ってこれ、艦隊の士気に関わる問題よね?」 「おっしゃる通りです……」 そう、霞の指摘どおり、この鎮守府では司令官が艦娘の性的慰労を行うのは当たり前、という慣習があった。 この司令官とて、艦娘に求められて行為に及んだことは二度や三度ではない。 半ば無理矢理に求められては艦娘に搾られる日々。 それを見かねてか秘書艦である霞は、たまには司令官をいたわってやろうと、 この夜、彼を純粋に“気持ちよくするため”の奉仕を申し出たのである。もちろん司令官、これを二つ返事で受けた。 ところがソレを取り出して間もないうちに、わずかに擦っただけで司令官が暴発してしまった。 いわゆる過早発射である。 その速さたるや、きっとかの島風だって驚いて足を止めたに違いない。 そしてそのあまりの男としての不甲斐なさに、霞の怒髪が天を突き、今に至るのだった。 * 「これから早漏矯正訓練を始めるわ」 霞が冷ややかに言い放つ。 「返事は?」 「ハ、ハイ!」 「よろしい。せっかくだし今夜はねぎらってやろうかなんて思ってたけど、 そういうのはナシよ。はい、服全部脱いで、そこの布団に正座」 「ハイ……」 さっき霞の手であっという間に達してしまったバツの悪さもあって、ほとんど言いなり状態で霞の命令に従う司令官。 司令官が布団に座ると、霞も目の前に正座して向き合った。 ちなみに霞は服を着たままだ。 「とりあえずまずは、ちっちゃくなっちゃってるおちんちん、勃たせるわよ」 霞は言い放つと、細い腕を司令官の下半身に伸ばし、叱責されてすっかりしょげていた司令官のモノに手を添える。 「あっ……か、霞……」 まだ快感のじんとした痺れが残る部位に触れられて、司令官がうめき声を上げるが、霞は意に介さない。 「はいそこ、情けない声出さない」 片手で隠れそうな大きさに萎えてしまったソレを、霞は人差し指と中指と親指で、 つまむように持ち、くすぐるような指使いでこすこすと擦り立てていく。 単調にならないよう、ときおり先端の方にも指をすべらせ、皮の下に潜ったカリや亀頭部にも刺激をくわえる。 霞は顔射にはさすがに激怒するものの、ペニスそのものに嫌悪を抱いているわけではないらしい。丁寧な責めだった。 「ん、だいぶ硬くなってきたわね」 司令官も驚いたことに、ものの一分ほど霞の手の中でやわやわと弄ばれただけで、 彼のモノはかなり硬度を取り戻していた。砲は仰角を向き、先端を十分に露出させている。 「じゃあ最後にちょっとくわえるわよ、我慢なさい」 「え、くわえるって…うわっ!」 言うが早いか、霞は仕上げとばかりに隆起したペニスをはくっとくわえこんだ。 司令官は不意の刺激に思わず砲身ごと身体を震わせる。 霞の口淫は、今は射精させることが目的ではないので、舌も使わないごくあっさりしたものだ。 しかしその口内の湿りと、熱さと、何より普段まったく容赦を見せない秘書艦が、たとえ訓練という事情であれ、 自分に奉仕してくれている至福が、彼を否応なく昂ぶらせた。 霞は口の中でゆっくりゆっくり、スゥプをそそぐように竿に唾液をしたたらせる。 そして中のものがいよいよ最大仰角になったのを確認すると、 よけいな刺激を与えないようにそっと口から抜き、自分の唇の端のよだれを拭った。 「はい、これで準備完了ね」 「ハ、ハイ……」 たしかに今や、彼の怒張は天をも指さんぐらいにそり返り、誰が見ても臨戦態勢に変化していた。 そそり立った肉茎は期待に震えるようにひくひくと揺れ、その先端からは露のようなしたたりが垂れ、 霞の唾液と混じって全体をしっとり濡らしている。 司令官自身、たぶんあのまま霞の口内に包まれたままだったら、舌を使われなくても危なかっただろうという実感がある。 それだけに、これからの訓練と称する恐ろしい責めへの期待と、 もし耐えられなかったらどうなるのかという不安が胸にうずまいていた。 そんな心中をよそに、霞は「ちょっと借りるわよ」と言って、 司令官の脱いだ服の上にあった腕時計を取り上げ、それを左手首に巻く。 「いまからクズ司令官のための早漏矯正訓練、本番を始めるわ」 「……ハ、ハイ!」 「今晩の目標は、あたしの責めに10分間耐えることよ、いい? ちなみにもし途中で我慢できなくなっておもらししちゃったりするようなら、 どんなおしおきが来るかわかんないから、覚えときなさい」 「ハイ……」 * 「まずは手で5分間、するわよ」 霞はそう言って一方の手ですっかり熱く硬くなった剛直を握り、もう一方の腕の時計に目をやる。 「はい、スタートっ」 合図と同時に、静まりかえっていた部屋にちゅくちゅくという水音が響きだした。 その激しさは、さっきまでの萎えたモノを勃たせるだけの奉仕とは比べものにならない。 裏筋を、親指の腹で押すように強くなぞられ、 かと思うと、今度は指の輪でカリをしゅるしゅるとしごかれる。 ひとつひとつの責めに、快感が背筋をぞくぞくと這いのぼるかのようだ。 右手が竿をしごく役目に回ると、今度は左手が伸びてきて、 わずかに指を曲げた形の手のひらが亀頭の上にかぶせられ、くるくると舞い始める。まるで大道芸の傘回しだ。 亀頭をすっぽり覆った霞の手のひらの柔肉は、ただ置かれているだけでも、 尿道口、カリと敏感な部位にあますところなく性感を送り続ける。 霞の指の節が鈴口に触れ、こりこりと刺激されたとき、司令官は思わず声を漏らした。 「うあぁっ……あ、霞っ……も、もう少しゆっくり……」 「はぁ!? だらしないったら……あたしこれでも手かげんはしてるつもりよ?」 「そ、そんな……」 「いいから、お腹に力を入れて堪えなさい! さもなきゃ歴代海軍大臣の顔でも思い浮かべてがんばって萎えさせなさい」 「うぅっ……!」 結局、司令官がとったのは、霞から目をそらし、ぎゅっと目をつぶる、という方法だった。 実のところ、霞が自分のモノを一心にしごき立てている光景はあまりに扇情的すぎて、 それだけでも暴発に至りかねないような危険なモノだったからだ。 性に開放的な鎮守府で、そういう素振りを普段まったく見せない彼女が行うだけに、破壊力も大きい。 「なによ、親切に指導してあげてるのに、もうあたしの顔も見てたくないってわけ?」 ……しかしこれがかえって霞の神経を逆撫でしたらしい。 「……まあ、いいけど。じゃあこっちにも考えがあるわ」 そう言うと霞は、先端に集中していた責めを、しごき立てる動きに切り替えた。 とくとくと溢れている先走りをすくい取ると、それを竿に塗りつける。 そして根本から先端までを、容赦のないストロークで一気にしごき上げていく。 「~~~~~っっ!!!」 目をつぶっているだけに、音と感触で、霞が今何を行っているかがいっそう敏感に感じ取れてしまう。 手が上下するときに、指が小指から人差し指へと順番に力が加えられていき、 まるで搾られ射精をうながされるような感触。 ふっくらした手のひらに、ペニスをぎゅっ、ぎゅっ、と揉み込むように、 心地よく締め上げられ、こみあげる圧迫の快感。 淫猥さを煽り立てるような粘りのついた水音。 くちゅ、くちゅくちゅっ、くちゅ。 それらが激しくしごき立てられる感触と共に襲ってくるのだ。 やばい。耐えられない。 司令官がそう思った矢先。 「……はい、ちゃんと5分、我慢できたわね。ひとまず手のコースはおしまいよ」 時間終了とともに、霞は潮が引くようにあっさりと、責めを中断した。 助かった……と司令官は胸をなで下ろす。 この切り替えの早いドライさが霞の特徴でもある。 もしあのまま手の責めだけでも、10分間ぶっ通しで続けられていたら、発射しないでいるのは不可能だったろう……。 「はい、じゃあ次さっさといくわよ。口でするから5分間、堪えなさい」 * 「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ霞!」 口でする、との言葉に司令官は大いにうろたえた。先ほど萎えてたのを勃たせるときに行ったあの責めを思い出したためだ。 舌すら使わないのに、あの快感。 あれを5分間手かげんなしでやられたら、我慢するどころの話ではない。 「なに? なにが『待ってくれ』なの? 先延ばしのつもり!? そういう姑息な手段をとるんなら、時間をさらに延長するわよ!」 「い、いや違う、そうじゃなくてその、霞、なんだ、あの……」 「言いたいことがあるんならはっきり言いなさい!!」 「ご、ご褒美!これに耐えきったらご褒美とかってないのか!?」 「……はぁ?」 またもや激昂しかけていた霞だったが、あまりに予想外の言葉に思わず呆れ顔を見せた。 「……ご褒美って、なによ? 何してほしいわけ?」 「た、たとえば耐えきったら霞を抱かせてくれるとか!!」 言い放った直後、司令官は部屋の空気が凍るのを感じた。 あ、これはまずいなと直感的に悟る。いつもの霞の怒りが爆発する前の静けさだ。 おそるおそる霞の顔色をうかがおうとした瞬間。 ベチィッ! 「へぶっ」 霞の平手打ちである。司令官の頬がいい角度に張られ、真っ赤なもみじが開く。 そこに悪役レスラーの追い打ちのような霞の痛罵が浴びせられた。 「……~~っのクズ!! 変態!!! そんなこと考えながらあたしの訓練を受けてたワケ!!?」 「……だ、だってホントは俺が暴発さえしなければ、させてくれるつもりだったんじゃ……」 「あたしは! あんたの溜まってる疲れをヌいてやろうとしただけ! 自分の上官を駆逐艦を抱きたがる変態に仕立て上げるつもりはないったら!!!」 いや、その理屈はおかしいと司令官は言いたかったが、とにかく霞の論理では、性的奉仕と男が女を抱くことはまったく別モノなのだろう。 ついでに駆逐艦に欲情するのはご法度らしい。酷な話である。 「ち、違うぞ霞! 俺は駆逐艦だから抱きたいんじゃなくて、お前だから…か、霞だから抱きたいんだっ!!」 「……は、はあぁ!!?」 霞、今度は本当の呆れ顔。 「そ、その、さっき思わず発射してしまったのも、霞がしてくれるっていうから嬉しすぎて……」 「と、突然なに言って……!!」 司令官がとつとつと語る告白に、今度は霞が頬を赤くする番だった。 それは霞が、司令官の言葉がただの言い逃れでなく、とっさに転げ出た本音だとなんとなく悟ったからに違いない。 「霞は……霞はこんな俺のずっと秘書艦を務めてくれるしさ、それにいつも俺にクズだの何だの言うのも、 本当は俺を鍛えようとしてくれてるからだって気づいてからは感謝してて……」 司令官自身、いきなり抱かせてくれと叫んでからの告白だったが、口にしていくうちに、自分でもこっちこそが本心なのだと気づき始めた。 霞が好きで、それだからちゃんと抱きたい。 ちゃんと抱きたいから、それにふさわしい司令官になりたいのだ。 「な、なぁ……だから霞、その、耐えきったら……」 「……まったく。いちいち言うタイミングおかしいったら……」 そう言う霞の頬は、怒りによってか照れによってか真っ赤だ。 「え? いま何て……おぶっ」 ベチィッ! 霞の平手打ちがもう片方の頬をひっぱたいた。 「あのねぇ、勘違いしてるようだから言っておくけど、あたしはあんたを鍛えてるつもりなんかないわよ!? ただみじめで情けないクズ司令に、身の程を思い知らせてやってるだけ!!」 いや、それならそもそもこんな親身になって訓練したりしないのでは……。 とは思っても、これ以上殴られたくないので口には出さない司令官である。 「……まあ、言いたいことだけはわかったわ……あたしを抱きたいって、ストレートに言ったその度胸だけは、ほ、ほめてあげる」 霞からは滅多に出ないその言葉に、司令官が思わず顔をぱっと上げた。 「……いいわよ。そのかわり、訓練は最後までやりとげなさい。 ちゃんと我慢できたら、そのときは……」 * 「じゃあいい? 10分よ。あたしが口でするから、10分間それに耐えること」 ふたたびお互い向かい合っての正座である。 さっきの手での奉仕を5分間耐えたのは、途中でゴタゴタが入ったためノーカウントとなった。 「正座だとやりづらいわ……ちょっと足広げなさい」 言われるがままに、司令官が正座の体勢から膝を60度ぐらいに開くと、そのスペースに霞が入りこんできた。 「じゃ、いくわよ……」 それが開始の合図となって、霞が司令官の太股の間へ顔をうずめた。 「うあっ……!」 今回の10分のカウントは、先ほどと違い、勃たせる時間も含めた10分となっている。 当然小さくしたままの時間が長引けばそれだけ司令官には有利だ。 しかし高揚と期待からすでに半ば大きくしていたモノを、濡らされ、ねぶられ、 口でもむもむと転がされては、耐えるどころの話ではない。 あっという間にソレはむくむくと鎌首をもたげ、霞の口に含まれたまま、最大まで育ってしまった。 そして、それと同時に霞が本格的な責めを始める。 まずは形を覚えこむように、それぞれの部位を舌がなぞる。 張り出した海綿体や、裏筋、カリ、鈴口の上を、ちろちろと、時にはひたっと舌全体をまとわりつかせて。 それが終わると、今度は余裕を見せつけるように、亀頭だけを口にふくみ、舌先や唇でソレをもてあそぶ。 敏感な部位を重点的に責められると、射精感よりも先に我慢できないくすぐったさがこみあげ、 まさに嬲られているようだった。 「ふ、ああぁぁっ……!!」 たまらず司令官は声を上げる。そうしないとこのまま雰囲気に飲まれ、 またたく間に射精に導かれてしまいそうだったからだ。 しかし霞がそれを咎めだてるわけでもない今、声は水音に混じってむなしく響くばかり。 むしろ、こんな駆逐艦の少女に責め立てられて声を震わせてしまう彼の情けなさを強調するようで、滑稽だった。 そんな司令官をよそに、霞は熱に浮かされたような献身的な責めを、命令に従う兵卒のような冷徹さで行っていく。 しばらく頬張って熱い口内で肉茎をもてあそぶ動きをしていた霞は、 つぎは頭を前後させる動きに切り替えたようだ。 一瞬、カリから下の部分までが空気にさらされる感触に司令官がとまどうと、 次の瞬間、一気に口の中へと引き戻される。 ペニス全体が、熱い湯にとっぷり浸かったような快感。 (あああぁぁっ……!) ちゅぷ、じゅぷぷ、ちゅぷ、と。 霞の頭が前後するごとに、快楽が襲い、また裸のまま外気に放り出されては、 再び快楽の洗礼に浸される感覚。まさにアメとムチだった。 (くっ、あと、あと5分……!) 今回は口淫のため、霞が時計を見ている余裕はなく、腕時計は司令官の左腕に付けられている。 追い詰められた彼が出来ることは、文字盤をひたすら見つめて、早く終わるのを祈るだけである。 「なによ、もう声を上げる余裕もなくなったワケ? クズ司令官」 ふいに、ペニスを責め立てるのを中断して、霞が話しかけてくる。 「もう早漏の単装砲、我慢できないの? 発射しちゃうつもり?」 さっき必死で照れ隠ししていたのもどこへやら、 司令官を責め立てるうちにまた霞らしさを取り戻したらしく、そんな風に煽り立ててくる。 「い、いや、お前の責めがあんまり単調で寝そうになってただけさ」 これに司令官は、軽口を叩きかえしたつもりだった。 しかしそのセリフを聞いた霞の表情が驚きに、そして次の瞬間、怒りの表情へと変わっていったのを見て、 彼は瞬時に、自分がまずいことを口走ったのを悟った。 司令官は霞に、本当の本当に容赦ない苛烈な攻撃を加える免状を与えてしまったのだ。 「……ふぅん、言うようになったじゃない」 それだけ言うと、霞は。 自分の唇を一度舌で舐めてから、司令官のペニスを口に含み、一気に吸い上げ始めた。 ちゅううぅっ、ちゅぷ、ちゅうう、と音が立てられるほどに。 「うあ、ああぁぁっ……!!」 強烈なバキュームに脳が灼けるような快感を味わわされ、ほとんど無意識に声を漏らす。 だが当然、手心は加えられない。 唾液がしたたり、淫らな音が響くのもおかまいなしの、霞のなりふりかまわない責めだった。 形のよい唇に根本はきゅうきゅうと締めつけられ、敏感な部位は絶えず舌に嬲られている。 そして熱を帯びた口内の粘膜に、根本から先端までの竿全体が圧迫されるのだ。 もはや霞の口内ぜんぶが、屈辱的な射精へと彼を送りこむために運動していると言ってよかった。 めくるめく快楽と共に、司令官は頭の中で霞の先ほどの言葉がリフレインされるのを感じる。 『もう早漏の単装砲、我慢できないの? 発射しちゃうつもり?』 終わるわけにはいかない。彼が背負っているのは、霞が罵倒の裏に込める期待なのだ(と、少なくとも司令官は信じている)。 そして何より、この責めを耐え抜いたあとでの「ご褒美」である。 ふいに、唇の締めつけが弱まる。と思うが早いか、それは砲身を上へ上へと滑っていき、カリに達して止まる。 次の瞬間、唇の中に包まれた亀頭だけが吸い上げられ、白く痺れるような快楽が弾けた。 (…………っ!!!!) 唾液でいっぱいの口内に優しく含まれ、激しく吸いたてられる感触。 神経の集まった先端だけをねぶられ、むずがゆさが昇華して快楽に生まれ変わったような感覚が花開く。 そんな中、ちろっ、とほんの気まぐれのように、霞の細い舌先が鈴口をくすぐったとき。 「……あっ…………~~っ……!!」 駄目だと思う間もなく。 ほとんど声もないまま、司令官は昇天させられていた。 とくっ、とく、とく、と精液が尿道をかけのぼっていく感触すらしっかりと感じられる。 それに誘われるまま、びゅーっ、びゅっ、と霞の口内に射精してしまう。 打ち出す度に、腰が震えるのがわかった。 「んっ……ぐっ、んむぷっ……!! んぅぅ……」 長々といじめ抜かれたため水っぽくなった粘液が放たれると、 霞は明らかな嫌悪の声を上げつつ、喉の奥で受け止める。 「~~~~~っっ!! ェホッ!!んぐッ、ケホッ!!」 そして司令官がようやく吐精を終えるやいなや、霞は彼の下半身を突き飛ばして咳きこんだ。 出されたものをしっかり飲みこんで、吐き出さなかったのは、ひとえに霞のプライドゆえだろう。 ひとしきりえづいてから、霞は司令官に向き直る。 「……っのクズ、出すんなら、一言出すって言ってからに……」 霞は途中まで言いかけた罵倒の言葉を、司令官の目を見て飲みこんだ。 「ええっと……ねぇ……まさか、泣いてんの?」 ……そのまさかだった。 霞の口淫によって絶頂に導かれた末、この司令官は。 全裸のまま、はたはたと涙を流し、背中を丸めて声もなく泣いていた。 ……あの。いきなり口の中に出されて、泣きたいのはこっちなんだけど。 霞はそんなことを思いつつも、かける言葉が見当たらずにいた。 そもそも、少女にあっけなく射精させられた大の男が次の瞬間はらはら泣き出したなどという場面において、 それにかけるべき適切な言葉が、この地上に存在するのか。 「……んーと……そんなに、あたしとしたかったワケ……?」 いろいろ考えた末に霞がかけた言葉はそれだった。 『ちゃんと我慢できたら、そのときは……“ご褒美”あげるから』 二人が先ほど交わした取り決め。霞の“訓練”を司令官が耐え抜いたあかつきには、霞が体を許すという約束。 もちろんこれは、たった今、3分ほどを残して彼が達してしまったためご破算になったけれど。 「あたしとご褒美えっち、出来なくなっちゃったから、それで泣いてるの? ……ねえ、答えなさいよ」 「う……うるさい……」 司令官、まさかの逆ギレである。 さしもの霞も、ここにきてその忍耐は切れた。 「ああ~~~っもう!!!」 怒声をあげつつ霞がとった行動は。 ぎゅむっ。 「うあっ……!」 司令官のモノを鷲づかみにすることだった。 「か、霞っ……何を……」 「クズ司令は黙ってなさい!!」 さすがにうめき声をあげた司令官を、ぴしゃりと叱って黙らせる霞。 「……もういいわ。クズ司令と話しててもちっとも要領を得ないもの。だからあたし、 こっちと――司令のおちんちんとお話することにしたわ」 そう宣言しつつ。霞は言葉どおり、司令官の顔ではなく股間を覗きこみながら、 咲き始めのつぼみに水をやるように、それに話しかけ出した。 * 「……まあ、あたしだって、クズ司令が女の子に二回も手や口でたやすく射精させられちゃったからって、 それでくやしくって泣いてるだけだなんて、さすがに思わないわ。 いっくら早漏おちんちんのみじめったらしくて情けないクズ司令官とはいえ、あたしが毎日きつい言葉ばっかり浴びせても、 ちっともへこたれないような図太い男だもの。そんなことで泣いたりしないはずよね」 息がかかるくらいの距離で、「おちんちん」に言葉をかけ続ける霞。 その一方で霞の手は、暇なときの手遊びのように司令官のペニスをもてあそんでいる。 触られ、息を吹きかけられるたびに、奇妙な形のソレが、ぴくぴくと首を振るように震えたり、 ほんの少し硬くなったり、大きくなったりする。 その様子はまるで本当に霞と「話して」いるかのようだ。 「くやしかったからじゃないでしょ? ほんとは、自分が情けないから泣きたくなっちゃったのよね? ね。だって、ちゃんとあたしの早漏おちんちんの特訓、我慢できたらあたしを抱くって、そう約束したのに。 その約束を守れないでまたおもらししちゃったもんだから、それで情けなくって泣いちゃったんでしょ?」 熱い吐息まじりに、霞の幼い声でつむがれる淫語を浴びて、また司令官の砲身はみるみる大きさを増していった。 二回も精を漏らしてしまったことなど関係ないかのごとく、その勢いはゆるぎない。 霞の方もそれを確認すると、手を上下させる動きに切り替えていく。 くちゅくちゅ、という水音とともに、やまない霞の罵倒。 「クズ司令官はきっと、男が女を抱くみたいに、ちゃんとあたしを抱きたかったのよね? ちゃんとおちんちんの辛抱ができる男になってから、あたしの駆逐艦おまんこの中におちんちんを入れて、 自分からたくさん腰を振って、それであたしを先に声をあげるくらい気持ちよくさせてから、 あたしがよがる声を聞きながら、自分もいっぱい、おちんちん気持ちよくなりたかったんでしょ?」 「あっ……く、ふあぁ……っ!!」 淫らでうぬぼれた男の心裡をあばきたてるように、霞の口調は激しさを増していく。 それとともに司令官の肉茎は霞の手の中で、赤面するみたいにカーッと灼熱する。 耐えかねた司令官が霞の頭の上で快楽の声を漏らすが、 股間に顔を近よせて「おちんちん」と会話している霞には知ったことではない。 「……あたしを抱きたくて、そのためにも早漏おちんちんの訓練がんばらなきゃいけなかったのに、 あたしの口にくわえられて、くちゅくちゅされたり、舌で舐めてもらうのが、気持ちよくってたまらなくって、 我慢できなかったのよね? それで、おちんちんに登ってくるキモチイイえっちな気分に負けちゃって、 白いおしっこびゅーびゅー、おもらししちゃったのよね?」 自分の密かに抱いていた欲望、霞に責められながら感じていた快楽のひと襞ひと襞を、そのままに言い当てられる恥辱。 そのたびに司令官の下半身は、かゆいような、もどかしいような、じくじくした快感に襲われる。 まるで霞の罵倒が矢となって、腰の奥、快楽の中心へ突き立てられるようだ。 「あたしとの約束も守れなくて、あたしを幻滅させちゃって、そんな自分が情けなくて仕方なくて…… だから何も言えなくて、ぽろぽろ泣くしか出来なくなっちゃった……違うかしら?」 そう言うとようやく「おちんちん」から目を上げて、司令官の顔を覗きこんで。 「そうなんでしょ? 司令官」 「か、霞……俺は、俺は……」 そう呟くやいなや、霞の肩を抱いて、その胸に顔をうずめる司令官。 「霞ぃ……こんな情けない司令官で、ごめん……」 くぐもった声で、彼はそう吐露する。 霞も別にそれを叱責することなく、 「はいはい。いいのよ別に……あんたが海軍始まって以来のクズ司令で、 すっごく面倒くさいヤツなの、あたしはもうよくわかってんの。それだけよ」 そんな風に言いながら、子供のように自分の胸の中に頭を預けうなだれる司令官を、 腕を回して(手は汚れているので)なんとなく抱きしめてやる。 股間にはあられもなく砲をいきり立たせて、全裸で少女に頭を抱かれる様は、それこそ情けなさの極致ではあったけれども。 何だかんだこの司令官も、自分の言葉と行動に責任を持つ男なのだ。 そうして自分の弱さのおかげでそれを果たせないときは、こうして悔やむ男なのである。 霞はその強さ弱さを、きっと十分承知しているのだった。 「なぁ、ところで霞……」 「……なに? 早漏おちんちんのクズ司令」 「そ、そろそろ、擦るのをやめてほしいんだが……」 霞の一方の手はいまだにさっきから司令官のモノに添えられて、それをちゅくちゅくと擦り上げる動きをやめないでいた。 「ダメ、やめるわけにはいかないわよ。おしおきのためなんだから」 「お、お仕置き……!?」 なるほど、霞の早漏矯正訓練を完遂できなかった司令官には、“お仕置き”が必要なのは確かだろう。 しかし、これではさっきまでの“訓練”と何が違うのか? と司令官が思った矢先。 ぷつ、ぷつ、と音を立てて、霞が余った方の手でゆっくりと、自らのシャツのボタンを外し出した。 「……か、かかか霞っ!?」 「うるさいのよ! 黙って見てなさいったら」 見てなさい、と言われなくてもきっと、司令官は目を離せなかったろう。 霞の肩の曲線から、スカートを吊っていた肩紐がするりと滑り落ちる。肘までの手袋も、リボンと靴下も、続いて布団の上へ。 そうしてシャツの前がはだけられると、海のようなブルーグリーンの下着の上下が露わになった。 ブラを外そうとするとき、霞は少しだけ羞恥の表情を浮かべる。 けれど、そのために手がもたつくようなことはなく、逆にそうした方が恥ずかしくないとでも言うように、 霞は一瞬の動作で、手早く下着を脱ぎ去った。 「さ、来なさい。司令官」 「え……うわっ!」 一糸まとわぬ姿になるが早いか、霞は司令官の首に腕を回すと、そのまま一緒に布団へと倒れ込んだ。 寝具の上、素裸のままの二人が、司令官が上、霞が下になって、折り重なる。 司令官が霞によって二度も登り詰めさせられた末、霞から引き倒されて、という経緯でさえなければ、 彼が夢にまで見たシチュエーションそのままだったに違いない。 「いい? 司令官」 状況に理解が追いつかず、口もきけずに混乱する司令官の目を見ながら、霞がささやく。 「このまま、あたしの中におちんちんを突き入れるの。 そしたらどうせ、あんたは耐えきれなくなってびゅっびゅってしゃせーしちゃうもの。 そのときのだらしないイキ顔、あたしに見せながら、イッちゃいなさい……それが、クズ司令へのおしおきよ」 上気した顔で、はずむ吐息で、霞はそう宣告する。 「か、霞っ!!? そ、それってその、もしかして俺へのご、ご褒美でぅごごっ!」 どもる司令官に、胸骨の下にするどい膝蹴りが入れられる。 「な、何度言わせんのよっ!! あ、あたしはっ! よく考えたら手や口でしてばっかりで、あんたがイくときの顔、 全然見れてないからっ! だからこうして正常位せっくすで、クズ司令の気持ちよくなっちゃったときのみっともない顔を見て、 思いっきり馬鹿にしてやろうって思っただけなんだったら!!」 「さ、左様ですか……」 一瞬、呼吸困難になるくらいのニーキックをもらいつつも、司令官はなんとなく悟る。 きっと霞の罵倒やら暴行やらは、特に理由のない暴力ではない。 それらは、ぜんぶ彼を遠慮させないための気遣いなのだ。 もしかしたら本人の照れ隠しもちょっぴり入ってるのかもしれない。 「霞……」 「な、なによ……」 膝蹴りはやりすぎたと思っているのか、霞の声は少し上ずっている。 「その、い、いいんだな……?」 「……いいも何も、お、おしおきだって言ってるじゃない。選択権はないわよ」 「そ、それじゃあ……」 そう言いつつ司令官は、霞の下半身におそるおそる指をすべらすと。 ほころびさえない、ぴったり閉じた霞の割れ目を、するするとなぞり出した。 「えっ、ちょっ……!」 幼いクリトリスはたぶん包皮ごと、割れ目の中にしまいこまれているのか。 司令官はその位置を探り出すと、二本の指ではさみ、揉み上げ、撫でまわしてやる。 「な、何やってんのっ!!? さっさと挿れなさいよっ!」 「いや、だ、だって霞のも濡らさないと挿れるどころじゃ……」 「濡らすって……だ、だからって、あっ、いやぁ、ちょっ! ダ、ダメェっ!!」 つぷっ、と。 司令官の指が一本、霞の入り口の中、せまい膣に締めつけられるようにしながら、すべりこむ。 未発達の膣内はまだそれほど快楽を受け止めるように出来てはいない。 けれどクリトリスを巻き込むように、指がつぷつぷと入っていくものだから、 その陰核への刺激が嫌でも快感を呼び起こしてしまうのだ。 霞は明らかな制止の声を上げたが、ちょっと意趣返しのつもりもあったのか、司令官はやめようとしない。 ちゅくっ。 「ん……?」 突き入れた指に湿ったものを感じて、引き抜く司令官。 見ると指を濡らしているのは、滴るほどの透明な粘液だ。 「か、霞……なぁ、もしかして最初っから濡れて……」 「は? ……な……う。うそ、バ、バカァっ!!」 霞自身、指摘されて初めて気がついたらしい。 真っ赤な顔で茫然自失している霞を見ていて、司令官は何を思ったか。 霞の中からあふれたもので濡れた自分の指を、ふと、親指でこすって確かめる。 「…………っ!!!?」 霞が声にならない声を上げる。 にゅち。指を離すと、その間に糸ができた。 「……粘ってるぞ」 「なっ……~~~~~~~ぁぁっ!! バ、バカっ!! クズ!!! 変態!!変態!!!! やめっ、やめなさいったら!!」 もはや平手を張る余裕すら失ったのか、霞はほとんど半狂乱で叫ぶ。 そこに、いつもの鬼教官然として気勢を張っている霞の姿は、ほとんど見当たらなかった。 もしかすると本当は、これが霞の“素”なのではないか。 「霞……」 「う、うるさいっ!! もう言わないでよっ! クズっ!! バカ、って、ん、んむッ……」 いつもの虚勢を張る霞も、余裕をなくしたとたん普通の恥じらう少女に戻る霞も。 どちらもたまらなくいじらしいと思ったとき、司令官は無意識に、口づけていた。 霞は一瞬息をうばわれたように固まると、一瞬目を見開いてから、唇から逃げようとする。 「んぅぅ……んむ、ぷ、はぁっ、やぁっ、ちょっと……あぁっ……! くぅぅん、んんッ……」 首をそむけて逃げる霞を、姫の後に従う従者のように追いすがって、再度口づけた。 今度は唇に舌をさしこみ絡まりあうように。 「く、んぅぅっ……んっ、ふぅぅ、んあぁぁ……」 舌を動かしてやるたびに、司令官の手の中の霞の身体は、むずがるように震え、跳ねた。 彼はその体が逃げ出さないように、せめて抱きとめてやる。 骨ばった肩や、同じく無駄な肉のないすべらかな腰に手を回したとき、 本当に言葉どおり自分は霞を“抱いている”のだと、彼は頭の奥で実感した。 「な、なぁ霞……」 「ふぅ、ぅ……な、なによ……あたしをまだ、笑いものにしたい?」 唇を離して、霞の呼吸がだいぶ落ち着いたのを見計らって、司令官は話しかける。 「いや、そうじゃなくてだな……」 ぶるん、と。司令官は自身の怒張するモノを指で持ち上げてみせる。 霞がちょっと顔を赤らめた。 「ごめん、その、もう……挿れないと、もちそうにない……」 なるほど確かに司令官の単装砲は、もうほとんど触れるか触れないかの距離にある霞の秘所の上で硬く屹立している。 さっきの霞の責めと、また自分に責められた霞の反応が、彼をここまで昂ぶらせたのだろう。 もしかすると膝蹴りすら興奮の要因だったかもしれない。 ともすれば小高い丘になっている霞のソコに触れただけで、どくどくと精を吹きこぼしてしまいそうだった。 ふ、と霞がこらえ切れないように笑い出す。 「ぷ、あっはははっ! あははっ、もう、ほんとーに、あんたって……」 「うん」 「早漏おちんちんの、クズ司令官よね」 「うん、霞の言うとおりだ」 その返事にまた霞が噴き出して、目尻の涙を拭いながら笑い声を上げる。 司令官も笑う。 自分の情けなさをさらけ出してでも、霞が本来の調子を取り戻してくれるのが何より楽しいのが、この司令官なのである。 「あはは、はぁ、はー……もー、ほんっとに、しょうがないったら……ね、そんなに、あたしの中に挿れたいの?」 「ああ……挿れたい」 「もうおちんちんの辛抱、できそうにないのね? ちっちゃいきつきつの駆逐艦のあそこの中で、たくさんおちんちん気持ちよくしたい?」 「うん……霞の中で、気持ちよくなりたい」 「ふふっ……そーよね。ほんと、見てらんないったら……」 言いながら、おずおずと自らの割れ目を、二本の指で広げてみせる霞。 「いいわよ、許可をあげるわ……あたしの中に挿れて、思う存分、おちんちんおしおきされちゃいなさい」 * 膝をM字に開き、自分の中心を指で広げていざなう霞の前で。 ひざまずきながら、そのぱっくりと空いたピンクの蜜穴に吸いこまれるように、自らの屹立を震える手であてがう司令官。 「霞……いくぞ」 「ええ、いつでも来なさい」 すでに濡れて透明に光るものを滴らせるソコを、谷型に割り開いて、司令官の剛直が押し入っていく。 霞が、注意しなければ気づかないほどに、ほんの少し顔を歪める。 ようやく首まで埋まった亀頭を押し返すように、洞の中はきつく、狭い。 どんなに霞自身は司令官のソレを受け容れようとしていても、幼い肉の抵抗は強烈だった。 「ね、ほら、もっと、奥、にぃっ……」 「あ、霞っ、わかってる……く、あぁっ……」 霞は司令官の首に手を回すように、司令官は霞の肩に手をかけるようにして。 二人は自然に、より深く繋がるための体勢になっていた。 それと同時に霞の深奥を目指す先端が、ぷつ、と、何か決定的な膜のようなものを貫く。 「いっ……は、ああぁっっ……!!」 霞の上げた声は、高く、痛切だった。 司令官は驚いて腰を止めるが、その途端、キッと向き直った霞に咎められる。 「なに、腰、止めてんのよっ……」 「い、いや、霞のためにと思って」 処女喪失の痛みで、霞の中自身がひくひくと収縮するのを、司令官は繋がっている部分から感じている。 「誰も、動きを止めていいなんて、言ってないわよっ……! あんたが腰を止めていいのは、 その早漏おちんちんが音を上げて、しゃせーしちゃったときだけなんだから……っ!!」 その言葉とともに、霞が痛みに震えていた足を持ち上げて、ぎゅっ、と両の脚で司令官の腰を抱く。 いわゆるカニ挟みの、容赦ない姿勢である。 霞がぎゅうっと、細い脚に艦娘特有の万力をこめると、後ろからの押し出す力で、 司令官は無理矢理に、霞の中へと自分の砲身を突き立てさせられた。 「う、あぁぁっ……!! 霞、霞ぃっ……!!!」 にゅく、にゅくく、と。 男を迎え入れるにはあまりに狭くきつすぎる穴。 その中に、自分の意思に関係なく挿入り込まされる感覚は、筆舌に尽くしがたかった。 分け入るたびに、お返しのようにぞぞ、ぞぞっ、とこちらの敏感な部位を刺激し、快感を与えていく襞の数々。 先ほどの霞の口の中などよりもずっと熱い、絡みつくような愛液で濡れそぼった秘肉の感触。 そしてずっぽりと肉茎の根本までが埋まると、同時に司令官の先端が、霞の最奥をこつんと小突く。 「ああっ……霞、な、んか、こりこりしたのに、当たって、うああぁっ……!!」 司令官の先っぽとちょうどキスするように当たっているのは、霞の子宮口の部分だった。 膣内のどこよりも、ひときわ固く締まった場所。 そこに自分の一番敏感な鈴口を、ぐりぐりと押しつけられている。 逃げようにも腰は押さえられていて、抜くことすら出来ない。 それが司令官の今の状況だった。 「んっ……ぜんぶ、入ったのね? ならそこ、しゃせーするのにはベストな場所じゃない? そのままガマンしないで、一番気持ちよくなったときに、ぴゅーっ、ぴゅーっ、って出しちゃったら?」 そう言いつつ、もっと強く腰を押し込むかのように、脚のホールドを強くする霞。 それでなくても、処女を突き破ったことによる達成感で高揚している司令官だ。 今の霞に拘束されているという焦燥感の中、子宮口での種付け射精をねだるような言葉を耳元でささやかれ続けては、 本当に霞の深部に押しつけられたまま、射精してしまいかねなかった。 「か、霞っ、頼む、腰、ひ、引かせてくれぇぇっ、先の方ばっかり刺激されて、このままだと、あ、くあぁっ……!!!」 「あら、おしおきに手心加えてほしいって、そう言ってるワケ? じゃあちゃんと、つかまえなくっても、しゃせーしちゃうまで腰振るって、約束できるかしら?」 「あぁぁっ……約束、約束するからっ……!! 脚、ほどいてくれないとっ……!!」 霞が痛みを耐えながらなのにも関わらず、主導権は替わらないような、そんな二人のやりとり。 あきれるように霞が脚をほどくと、司令官は入り口までペニスを引き戻す。 そして肩で息をしながら、おそるおそるの抽送を開始した。 霞の中が十分に濡れているとはいえ、相変わらず内側はキツいままだ。 あるいは本当に、霞の体そのものが彼に“おしおき”を加えているかのようだった。 「なあ、霞……霞は、その……気持ちよく、なってるのか?」 ピストンで弾む呼吸の合間に、司令官が質問する。 さっき引き抜いたとき、自らのモノに血がまとわりついていたのが、痛々しくて気がかりだったのだ。 何より、霞がただ苦痛でしかない時間を無理に平静を繕って耐え忍んでいるのなら、 それは司令官には我慢ならなかった。 「あたしが、気持ちよくなるかならないかは、んっ、おしおきに、かんけーないでしょっ」 霞がきっぱりNOと言わないのは……つまり、まったく霞自身感じていないわけではないからなのだろう。 霞は嘘は言わない性格だ。 「……関係ないってことは、霞が気持ちよくなってもいいんだな!?」 「え、あぁっ……!? ま、そうね、気持ちよくなるのは別に、んぅっ、悪いことじゃ、ないものっ……」 霞がしまったというような顔をする。 「……でもあんたに出来るの? いまだって、おちんちんがすぐにでも発射しちゃいそうなの、我慢してるんじゃない?」 「で、出来るかわからないけど、俺はせいいっぱい、霞にも気持ちよくなってほしいから、さ」 そう言うと、霞の薄い胸の真ん中に顔をうずめる司令官。 「あ、ちょっと、どっ……ドコ、舐めて……や、ああぁぁっ!!」 霞の胸の先端で、ひと突きごとに艶めかしく震えながら主張している、ピンクの突起。 司令官がそれを吸い上げたのだ。 ずちゅずちゅと太いモノが出たり入ったりしている秘裂の上で、 傘をかぶってぽつんと立っている陰核の部分にも手を伸ばす。 「ふ、やあぁぁぁっ!! あ、それ、つよすぎてっ……!! だめえぇっ……!!!」 敏感すぎて皮にくるまれている霞の秘芯を、霞自身の柔肉で挟んで揉むようにして、司令官の指が刺激してやる。 性に開放的なこの鎮守府に務めるせいか、その指使いは奇妙に器用だった。 「やぁぁっ……あぁ、ダメ、ね、こんなの、あたしばっかり気持ちよくて、 これじゃ、あんたがイッちゃうときのみっともない顔、見れないじゃないのぉっ……!!」 「だ、だいじょうぶだ霞、俺も、そろそろっ……限界、だからっ……!」 そう言うと司令官は、霞の脚を膝の部分でつかんで持ち上げ、二人の結合部が、霞の頭より上に来るようにしてみせる。 「え、ああぁっ……や、うそ、やぁぁ、こんな、姿勢っ……!!」 否が応にも霞の視界に入る、その結合部。 いままで司令官の表情にばかり注視していた霞の目の前に、自分がいま行っている行為の、 いちばん鮮烈な部分が、晒された。 自身の、処女を破られたばかりの幼い秘所が、 司令官の剛直をくわえて飲み込むようにして、それを離さないでいる様。 霞が下着を外したとき白く締まっていた恥丘は、 いまや上気したように赤く充血し、ぷっくりと熟れたように膨れている。 何より赤黒く勃起した司令官の砲が、霞のその最も秘された部分を征服し、 印を刻み込むようにして、ぐちゅぐちゅと上から突きこみ、犯しているのだ。 霞が思わず目を覆わんばかりの、卑猥な光景だった。 「霞、ほら、目、そらさないで、繋がってる部分、見てくれっ」 「や、ああぁっ、見ろって、なんで、ふ、んうっ……!」 霞が言われて目を向けると、確かに自身の征服者であるはずの司令官の怒張が、違ったものに見えてきた。 突きこむように激しく動いているのは、猛り狂っているというより、急いてるようにも見える。 ある瞬間を待ち焦がれながら、それを先延ばしにしたいみたいに。 とろとろと、その竿から滴る汗には、きっと霞からあふれ出した蜜ばかりではなくて、 ソレ自身がこらえきれずに零してしまった、先走りも混じっているだろう。 「な、霞、わかるだろっ……もう、根本の方、はち切れそうでっ……!!」 「あ、んぅっ、これが……そうなの? クズ司令のおちんちん、ん、やぁっ、あたしで、気持ちよくなっちゃってるのっ!?」 「ああ、そうだ、霞っ……! お前の中、きつくて、気持ちよすぎてっ……!!」 「ああぁぁっ……!! し、司令官も、あたしと同じ、なのぉ……っっ!!? く、ふぅぅんっ、腰のっ、ところっ…… ずくずくして、気持ちいい、えっちな気分が、登ってきて、お腹の奥、そわそわして、我慢できないっ……!??」 「うんっ……弾けそうだっ……!!」 その言葉を証明するように、司令官はさらに腰の動きを激しくする。 いまや霞の腰を宙に浮かせて抱えている司令官は、打ち付けるとき、 自身を押し込むだけでなく、霞の脚をも引っ張り、引き込むようにしていた。 二人が一番深くで繋がるたび、霞の最奥、子供を作るための部屋のドアがノックされる。 「あああぁぁっ!! んやあぁっっ、おく、奥ぅっ、当たってぇぇっ……!!!」 霞自身の性感が目覚め始めてきたのか、さっきは痛みで痺れていたためか、 同じ子宮口への責めで、今度は霞が悶えながら声を上げる。 「だめ、ダメェっ!! これ以上されたら、あたしっ、は、あぁぁっ、んぅっっ……~~~~~ぁぁああっっっ!!!!!」 霞の吐く息に合わせて痙攣し、一気にとろとろとした愛液をあふれさせる霞の膣内。 その襞に絡めとられ、収縮する動きとともに、きゅうっ、と絞られたとき、 司令官もまた絶頂していた。 「霞っ、俺も、霞と、いっしょに、ああ、く、ああぁぁっっ……!!!」 今まで腰の奥で、もどかしく疼いていたマグマ溜まりのようなソレが、 どぷどぷと、堰を切ったように霞の中にあふれ出してしまう。 霞の快楽をより深いものにするために、止めずに司令官が腰を打ち付けるたび、子宮口が鈴口にキスを繰り返す。 こりこりと先端をくすぐる感触は射精を促されているかのようで、そこに触れるたび、 司令官の先端は情けなくぴゅぅーっ、ぴゅっ、と白い精の糸を噴き出した。 そうして内側に熱いモノが放たれると、それを感じて霞が身を震わせる。 同時に霞の蜜壷も、精を少しでも奥へ飲み込むかのように蠕動する。 その霞の快楽に呼応するかのように、司令官もまた砲身を震わせ、 残りの精液を霞の中へ幾度となく漏らしてしまう。 途方もない快楽の連鎖が、どちらが果てるともなく続くかのようだった。 * 「……え~っと、あー、霞、さん? ……あの、霞?」 「うるっっっさいわね、この、クズ。今夜はあんたの方から話しかけるの、禁止」 布団の上で二人、行為の後のまま横になって。 司令官にとっては至福に等しい状況だったが、当の霞自身が、裸の背中をこちらへ向けたまま、振り向いてくれようとしない。 平手打ちこそ飛んでこないが、また霞の怒りに触れてしまった状況なのは明らかだった。 それが霞特有の癇気なのか、あるいは、女ごころ、という奴なのかは謎だったが。 ……触れるのは、OKなのだろうか。 そう思いつつ司令官は、おそるおそる、小さな肩を抱いてみる。 ピクリ、と霞が身じろぎした。 「……ねぇ、クズ司令官。あんたもしかして、『女は初めてを捧げた男には情が移って、その男の言いなりになってしまうものだ』、 なんて、そーいう下品な俗説とか信じてるワケ?」 霞の仕掛けてくるピロートークは、相変わらず辛辣である。 「いや、別に……というか霞が俺を盲目的に好きになったり、言いなりになっちゃったら、困るかな……」 「へーぇ、じゃあ、司令官はあたしがどういう風なのがお望みなの?」 けれど、今夜だけで霞の罵倒に対する受け答えだけは上達したらしい司令官。 「今のままが、いいんだ。今のままの霞が俺はいい。きっとこれから先も霞に、どやしつけられたり、はたかれたり、するだろうけど…… そうすれば俺が、お仕置きとかご褒美とか、そういう霞のお情けにすがるんじゃなくって、もっと強い男になったときに、 ちゃんと霞にふさわしいくらいの男になったぞって、自分で自分を誇れるって、そう思うから……」 「……あら」 「まー、それにきっと霞に好かれたって、こういう態度は変わんないというか、きっと前より辛く当たられるだけだし……」 「~~~~~!!??」 「お、おい霞、どうした?」 「な、なんでもないわよこのバカっ!!」 図星を隠すかのように、司令官の手を払いのける霞。 「……まあ、今まであんたのことを、何度怒鳴っても改善しやしないグズだと思ってたけど、 叱られてちゃんと前向きな風にとれるんなら、ちょっとはマシな男って思ってやってもいいわね」 そう言いながら霞、布団の上でもぞもぞと裸の胸を反らし、司令官の方へと向き直る。 「ねえ、司令官。じゃあもう一つ聞くけれど」 「うん、なんだ、霞」 「あんたは一応、あたしのことを先に気持ちよくさせちゃったワケだけど、そんなあんたが他の艦娘に、 逆に先に射精させられちゃうようだったら、あたしはどんな風に思うかわかる?」 そう言う霞の顔は、火照ったように赤く染まっている。 「コホン……ということで、ひとつ提案だけど」 「明日も早漏おちんちんの特訓、するわよね?」 * 霞の左腕に付けられた腕時計の針が、深夜を差す頃。 司令官は昨晩と同じ、裸に剥かれた姿で、布団の上に正座していた。 ただしその手は先だってと違い、縄で後ろ手に縛られている。 霞によれば無用な抵抗やなんやかやを防ぐためとのこと。 そして霞はそんな司令官の前に腰を下ろし、 その両のふっくらした足は、靴下のまま、司令官の砲身を挟みこむようにして添えられている。 「あの、霞……もう少しこう、何というか……手心というか……」 「はいはい、我慢なさいクズ司令官。よく考えたらあたし、 あんたがしゃせーしちゃうときのだらしない顔見るのに、この姿勢の方がちょうどいいのよ」 霞が足で擦り上げるごとに司令官の砲身はその仰角を増し、切なげに先走りの露を先端から垂らす。 あるいはその興奮には、霞が脚をもぞもぞさせるたび、短いスカートから見え隠れする下着も、一役買ってるかもしれなかった。 霞はそんな一挙一動に司令官が身をよじらせたり、切なそうな声を上げるのを、 どこか満足そうな顔で見つめている。 「ん、そろそろいいわね」 頃合いを見て霞が呟き、手の中のストップウォッチを10分間に設定する。 「はい、それじゃ、スタートっ」 +後書き 378 :3-91:2014/03/29(土) 07 40 48.05 ID S1E+yebI 霞の積極的な罵倒から、司令官LOVE勢に通ずるほどの愛を感じる末期 でもちょっとデレさせすぎたので、痛くなければ覚えませぬという真のマゾ霞ニストからはお叱りを受けそう とりあえず戯れなれば書き逃げにて 長々と失礼しました
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574 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 06 21 ID JVCB8H3c あけおめこ とよろ 姫はじめって聞くとイベント海域ぽくて不穏だけど鶴はめでたいからいいよね 1月1日 元旦朝 鎮守府の年明けは静かなものだ。 「「明けましておめでとうございます」」 提督の小さな部屋で互いに挨拶を交わす提督と翔鶴。 正月といっても特に何かある訳でもなく、挨拶を交わす以外には正月らしい点は今のところない。 しかし鎮守府内は正月らしい静けさがあった。 戦艦組は昨日の夜から臨時任務に就いている。 といっても戦闘海域にいるのではなく、近所の神社へ駆り出されているのだ。 神社にとっては一大イベントである初詣に備え、臨時の巫女として戦艦組、中でも普段からそれらしい格好で知られる金剛型、扶桑型、伊勢型に白羽の矢が立つのが最近の年末年始の恒例行事となっていた。 特に伊勢型はその名前から神社から有難がられ、毎年引っ張りだこだ。 これらは名目上ボランティアとなっているが、実際には謝礼やご祝儀という形で彼女達の臨時収入となり、お神酒やおせちが振る舞われたりする。 神社や町内会の方々も彼女らの立場を知っているので、おせちは包んでくれるケースが多く、鎮守府のおせちとして流用される。 また、もらったご祝儀は当然ながら彼女達の懐に入る訳だが、そのうち半分ぐらいは鎮守府で景気よく振る舞っている。 このため鎮守府では、戦艦組の帰還をもってようやく正月らしくなる。 他にも、秋雲と夕張は十二月に入ってからはイベントに向けて常在戦場の様を呈しており、その修羅場後に休む間もなく大掃除に駆り出されるため、今頃は夢の中だ。 「80センチ六五口径三連装砲ちゃんが見える」等のうわ言を言うぐらい疲れていたようなので、多分何があっても起きないだろう。 那珂は正月にイベントがあるため、昨日の夜からいない。 他の連中も大掃除後の忘年会で羽目を外してぐっすりというのが定番で、特に人手不足になる戦艦正月残留組やその不足を補う重巡組、 正・軽空母組は年末のあらゆる分野において主戦力であるため、正月はのんびりするのがおなじみになっていた。 残りは提督と翔鶴のように正月待機任務組であるため、暇なとき―ほぼ全てなので気が向いた時に初詣に行くぐらいが精々だろう。 このため、正月ムードは夜から始まると言え、朝方は年始の挨拶を交わす程度しかない。挨拶は実際大事。古事記にもそう書いてある。 575 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 09 37 ID JVCB8H3c 「今年も寝正月だな」 「ゆっくりできて、私は好きですよ」 二人でこたつに入りながら、翔鶴の淹れたお茶をすする。 寝正月と言う程だらだら過ごすという訳でもないのだが、普段に比べればほぼ開店休業状態だ。 事実、翔鶴も普段の胴鎧と籠手を外している。 「そうだな。正月ぐらい平和でいい」 「ええ、本当に」 そう言ってお互い微笑を浮かべ、しばし取り留めのない話をしながら、暇つぶしにテレビをつけて正月番組を見るでもなく見る。 「さあ続いては、今売出し中のこのコンビが登場です!張り切ってどうぞ!!」 司会者が陽気にコールすると、出囃子と共に舞台に女性二人組の漫才コンビが駆け上がる。 「はいどーも!大和です!」 「武蔵です!」 「「二人合わせて播磨です!よろしくお願いしまーす!」」 「ぶふっ!?」 提督がお茶を噴き出し、テレビに釘付けになる。 画面の中で軽快なトークと鋭い突っ込みで笑いを生み出しているのはまごうことなく大和と武蔵だ。 (いやいや待て待てあれはうちの連中じゃないそうだそうだそのはずだそうに違いない だって俺の知っている大和はあんな舞台に上ったら緊張のあまりまともに話せないだろうし 武蔵のあんな笑顔は見たことないしきっとどこか別の艦隊の大和と武蔵だそうに違いない) しかし提督自身、その思い込みが無茶であるというのは分かっている。 提督という生き物は付き合いが長い艦娘であれば、自分のところの娘をその仕草や様子から見分けることができる。 その提督の眼からして、今画面の中で「名前だけでも覚えて帰ってくださいねー」とか言ってるのは確実に彼の艦隊の大和と武蔵だ。 「あー完全にうちのだこれ」 神社に駆り出された訳でもないのにいない理由が今になって分かった。 「すごいですね二人とも。新年を機に新しい事へ挑戦したんですね」 (いや正月番組に出られるんだから去年からそれなりにやってたんだろう) 自分の左斜め前、何故か畏敬の念を持って二人を見ている翔鶴にそんな事を考える提督。 「まあ、新しいことに挑戦するのはいい事だな」 驚きから立ち直った提督はそう呟く。 そのとき不意に、こたつの下に忍ばせ、床につけていた提督の左手が、同じような体勢でいた翔鶴の右手の指先に触れる。 一瞬、びくりと指を動かした翔鶴だが、そこでふと思った。 576 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 12 41 ID JVCB8H3c 「……よし」 何かを決心したような翔鶴の呟きは、提督には聞こえなかった。 二人の間柄は鎮守府の中にあって公然の秘密ではあったが、当の本人にそれを一歩進めることができないでいる。 翔鶴の白い指が、恐る恐る提督の指に近づき、やがて触れる。 「おっ」 指先の感覚に気付いた提督がその手の主の方を見ると、彼女は指の動きと同様にもじもじしながら、薄化粧の顔を紅潮させ、 目をこたつの上の蜜柑に落としたり、触れている手の方にやってすぐ戻したりしながら、時折恥ずかしそうな上目遣いで提督の方を見る。 「わ、私も今年は…、積極的になれるように挑戦してみようかな……なんて」 直後、一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 音のないままぐっと提督の手に力が入りそして、 「きゃっ、ていと―」 翔鶴の手を引き寄せ口で口を塞いだ。 「ん……っ、んん……」 提督の舌が翔鶴のそれと絡み合い、それとシンクロするように互いの背中に廻された腕も、しっかりと力が入る。 「はぁ……。提督…ひゃん!」 熱っぽく潤んだ翔鶴の瞳から一瞬提督が消え、直後その舌が翔鶴の首筋を舐め上げる。 「ひゃひ!て、提ふひゃあ!はぁ、はぁ、ひゃん!」 提督の舌は翔鶴の敏感な首筋を愛撫し、位置的に顔に近づいている鼻から流れ込む彼女の微かに甘い香りを味わっている。 「ふひゃ!あっ、ああっ!!」 舌が動く度に翔鶴の体がビクビクと震え、その度に彼女の体が雌のそれへと変わっていく。 シュルシュルという衣擦れの音が、翔鶴の喘ぎにかき消され、ずり下された袴と下着がこたつの中へ沈む。 577 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 14 54 ID JVCB8H3c しっかりと強張りのとれた翔鶴の中へ、提督の一物が滑り込んでいく。 「あっ、あぁっ!」 少し進むごとに翔鶴の嬌声が上がり、火照った体は更に提督を求める。 「あひっ!あぁ、ああぁっ!」 一物をしっかりと銜え込んだ翔鶴は、最深に到達したそれが動く度、ビクンビクンと体が波を打つ。 「ひっ、あっ、あっ、あああああっー!!」 一際大きく上がった嬌声と共に、翔鶴の体がびくりと大きく震え、白銀の長い髪を広げて力尽きたようにぐったりと動かなくなった。 やがて、力の入らない翔鶴を提督が優しく抱き起こし、腕に掻き抱いたまま再び口づけを交わす。 口が離れた後も暫くそのまま見つめ合っていた二人だったが、不意に提督が翔鶴を楽な姿勢で座らせ、自身は部屋の隅に置かれた小さな金庫に向かう。 「新しいことへの挑戦か……」 そんな独り言を言いながら服の乱れを正している翔鶴の前に再び座り込む。 「なら俺もそうしよう。翔鶴」 「はい」 提督の改まった雰囲気に思わず自分も座りなおす翔鶴。 「……結婚しよう」 金庫に保管されていた指輪が差し出された。 翔鶴は目を見開き、両手で口元を覆い、耳の先まで真っ赤になって硬直している。 再び一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 「……はい」 幸福がこの上なく大きい場合には微笑と涙が生まれると昔の偉い人が言ったそうだが、だとすれば翔鶴は今この上なく幸福なのだろう。 つけっぱなしのテレビから、今日何度目か分からない「おめでとうございます」が聞こえてきた。 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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110 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 11 36 ID jVXT24YQ 一応トリップつけました 管理人の人にはどのレスが同じ人か見えるんですよね? 基本書き捨てなんで つけないことにしてるんですが 長門が戦艦棲姫の服を着る話の続きです。 島風です。黒いです。ちょっと凌辱ものかもしれません 吹雪篇 1. 「吹雪、“指輪”は君に受け取ってほしい。俺の礼節をすべて君に捧げる」 吹雪は感極まっていた。何度もこの光景を夢見ていた。立ち上がった彼は、不安そうに縮こまった吹雪の手を取った。 「君だけが特別だ」 抱き寄せる彼に、吹雪はおずおずと身を預ける。提督の手が肩を抱き、もう片方の手が、吹雪の頭を胸元に寄せる。 そうすると、小柄な吹雪はすっかり彼に抱きしめられてしまった。ずっと夢見た場所にいる。吹雪の頬は自然と緩んだ。 彼の胸元に顔を埋め、吹雪は囁いた。 「大好きです、司令官」 提督の指が彼女の頬を撫で、唇をなぞった。吹雪は唇をОの字に開いた。吹雪は舌を指へ絡め、口へ侵入してきた指を嘗めた。 ごつごつした関節を舌でなぞると、かすかな汗の塩味を味蕾の上に感じる。 たちまち、吹雪の体の奥には火がともった。スカートの下で、太腿をこすり合わせる。瞳を蕩けさせた自分が、 淫らな表情を浮かべているとわかった。胸の頂が肌着を押し上げ、淡い草叢の奥が熱を持っていた。指が引き抜かれると、 唾液が名残惜しげに銀の糸を引いた。 吹雪の全身が、彼に蹂躙されることを求めている。引き裂かれ、焼き印を押すように所有物の証を刻まれるのを望んでいた。 そんな内心を見越したように、耳元で提督が囁いた。 「本当に?」 「はい。ずっと前から」 彼を見上げ、吹雪は尊敬と信頼のすべてを差し出した。提督は薄く笑った。古代エジプトの石像に見られる笑顔だ。 彼は片腕を上げ、明後日の方角を指さした。 「あれでも?」 促され、吹雪は陶然と彼を見上げていた目を、彼の示す方へ向けた。とたん、吹雪はかすれた声を咽喉から漏らした。 指先が指し示していたのは、神域だった。そこに集められた死体たちが蠢いている。深海棲艦も、人間の骸骨も、動いて、 叫んでいた。焼け焦げた空母ヲ級が泣き喚いていた。引き裂かれた戦艦ル級が、かつて美しかった自分を呪って噎び泣いている。 憲兵の腕章をした骨が手を伸ばして、助けを求めていた。 吹雪は腰が抜けて、死臭がしみついた砂へ尻もちをついた。震える彼女に、提督は無感情に訊ねた。 「これでも愛しているのか?」 吹雪は、自分の頬がいつの間にか濡れているのがわかった。恐怖に囚われ、彼女は泣いていた。咽喉が焼きついて言葉が出ない。 自分を見下ろす提督の前で、彼女は泣きじゃくった。震える手を伸ばすと、砂に掌をついて、吹雪は力なく平伏した。あてもなく 砂を見つめる目から、涙が何粒も落ちる。 答えなど決まっている。これさえ伝えられたなら、元の、心などない船に戻されても構わない。これさえ伝えられるなら。 「愛しています! それでも!」 それは自身に咎を認める叫びだった。 吹雪は顔を覆って泣き崩れた。月に照らされた死体たちが彼女の背信を責め立てていた。 2. ラバウル基地内には、艦娘たちの居住地区が設けられている。その一つ、吹雪に振り当てられた部屋のドアは閉じていた。 扉にかかっている名札をつまらなそうに眺め、ビスマルクは言った。 「あの駆逐艦はどうしたの? 具合でも悪いの?」 「ここんとこサブ島海域で忙しかったから、疲れが出たんだ」 扉の前に立った摩耶は、ぶっきらぼうに答えた。先日まで南方海域に出撃する艦隊の旗艦を務めていた吹雪は、 部屋にこもって姿を見せていない。摩耶は、吹雪を見舞いに来る仲間たちを宥め賺し、追い返す作業にあたっていた。 それを聞いて、ビスマルクと伊8は楽しげに視線を合わせた。 「やはり、提督が自らお作りになった私たちとは出来が違うわね」 「造物主様の役に立てないなんて、使えない」 摩耶は“妹”たちが見せる傲岸不遜で特権的な態度に我慢がならなかった。こんな連中が姉妹なのか? 自分もかつてこの様だったとしたら、なんて腹立たしいことだろう。摩耶は簡明直截に不快感を伝えた。 「失せろ」 ビスマルクは微笑した。 「ねえ、古い姉妹」 白い手が獲物を狙った蛇のように伸びた。細い指が万力のように摩耶の首を締め上げ、彼女をやすやすと持ち上げる。 摩耶は、うっ、と声を漏らした。息がつまり、摩耶の顔が赤くなる。摩耶を玩具のように引き寄せ、碧眼がぞっとするような 光を放って彼女を見つめた。 「私たちのエサにならないことを提督に感謝するのね。あなたなんか一撃よ」 ビスマルクは摩耶を床の上へ放り捨てた。したたかにタイルに打ちつけられ、つまっていた息が悲鳴になってこぼれる。 伊8が眼鏡の奥から害意に満ちた目を向けた。 「レイテ沖みたいにならないといいね」 伊8は摩耶の前世だった重巡洋艦が、潜水艦の一撃で沈められたことを嘲っていた。要するに、厭味だ。 咳き込む摩耶を見下ろし、ビスマルクは伊8に顎をしゃくった。 「行きましょう。楽しい深海棲艦狩りに!」 二人の艦娘は金髪を靡かせ回廊を歩き出した。軍靴の音を夢の中の音のように廊下に反響させ、二人は遠ざかっていった。 「提督に褒めてもらえるといいなあ」 「役立たずの妹は、私たちの餌食となる定め。気をつけるのよ」 壁に手をつき、摩耶は息を吸い込んだ。これも艦娘になった弊害の一つだ。船でいた時は呼吸なんかする必要もなかった。 わざわざ相手の出方を伺う必要もなかった。だが、やれやれ、最悪の事態は過ぎたぞ。まだ靄のかかった頭でそう思った。 連中、吹雪に興味を失くしやがった、少なくとも当分の間は―― 立ち上がりながら、摩耶はドアを叩いた。 「悪い、吹雪。ちょっと入るぞ」 はたして部屋の主は、ベッドの上で体を起こしていた。先程まで魘されていた彼女は、顔を覆って泣いていた。 摩耶は顔をしかめ、吹雪の傍らに腰を下ろす。 「大丈夫か?」 「嫌な夢。ひどい」 「無理もないか……」 摩耶はベッドのそばに座り、吹雪の小さな手を握った。 「海軍省に手紙を書いた。近く乗り込んできて、憲兵がいなくなったことについて始末をつける筈だ」 「もう出してしまったの?」 「当たり前だろ」 吹雪の声に咎める響きを聴き取り、摩耶は驚いたように言った。 涙に濡れた目で摩耶を見上げ、相変わらず吹雪は摩耶を驚かせるようなことを訊ねてきた。 「摩耶。司令官が好き?」 摩耶は唇を引き結んだ。 しばしの沈黙ののち、彼女は気まずそうに答えた。 「……好きだよ」 「私、司令官のためなら何でもできる」 吹雪は苦しそうに目を閉じた。 3. トラブルが持ち上がったのは、すぐ後だった。 南方海域に出撃したのは、長門を旗艦に、ビスマルク、伊8、加賀、木曾、それに建艦した島風だった。出撃メンバーの名を 書類に書き入れた提督は、執務室の扉を叩くノックに、事務的な声で入室許可を出した。ドアを開けて出てきた艦娘の顔を見ると、 彼はペンを止め、呆れた声を出した。 「島風。まだ行ってなかったのか?」 「提督……」 ドアを閉めた島風は、普段の明るい様子はどこへやら、居心地悪げに身を縮こまらせていた。ドアの前に立ったまま俯いているので、 ウサギの耳は触角のように前を向いて震えている。そんな彼女に提督が疑問を抱く前に、島風は顔をあげた。 いつもの笑顔を浮かべている。 「……造物主様。キスして」 「皆を待たせてるのか? 仕方のない奴だ」 提督は嘆息して立ち上がった。 背伸びした彼女に、軽く唇を合わせる。島風は提督の胸元をつかんでいた。提督が顔を離した後も、彼女はその手を離さない。 「続きは帰ってからしてやる」 「ダメ! 我慢できない」 島風は提督に縋りつくと、若木のような太腿や胸を彼に押しつける。それは幼かったが、男心をそそる仕草だった。 「仕方のない奴だ」 島風に後ろを向かせると、提督は彼女を思い切りドアに押しつけた。島風が悲鳴を漏らすのを聞くと、嗜虐心がズボンの中で 鎌首を擡げる。スカートをつかみ、提督は下着ごと彼女の服を力任せに引きおろした。下半身を晒されると、島風は、 いつになく体を強張らせている。彼女の耳元に口を寄せ、提督は囁いた。 「どうした? ずいぶん今日は固まってるな」 充血した自分を取り出すと、提督は島風の尻に押し当てる。すぐに目的の場所を探り当てる。島風は、ひっ、と呼気をこぼした。 提督はそんな彼女を一気に貫いた。島風は押し殺した叫びをあげた。彼女の奥深くまで自分を埋め、提督は眉をひそめた。 島風は、壁に顔を押しつけて泣いていた。振り向いた彼女の顔は涙に濡れている。 「嬉しい」 囁くと、島風の整った顔はさらに溢れた涙で濡れた。 「嬉しい、提督……大好き……」 泣きじゃくる彼女に、提督は眉をひそめた。 だが、他の艦娘たちを待たせていることを考えると、提督は事務的に対応した。島風の細い腰を押さえつけ、思い切り中を抉る。 いつも彼の作った島風が悦ぶように、熱くなった自分で好き放題に彼女の中を掻き回した。島風は黙って提督の動きを受け入れていた。 小柄な島風を犯すのは、年下の少女を弄んでいるようで冒涜的だった。唸り声一つ、提督は彼女の中に劣情をぶち撒けた。 島風はずるずるとドアの前に崩れ落ちる。 服を乱したまま蹲った彼女は、まるで凌辱された後の様だ。 提督は格好を整えると、彼女が脱ぎ捨てた装備を集め始めた。そして、彼女が自分の言いつけを守っていないことに気付いた。 「島風。ソナーを積んでないぞ。対潜水艦装備をしとけと言ったろう」 島風は無言のまま服を整えている。 提督は眉をひそめた。そして、建艦された島風がつけていないはずの装備ばかりつけていることに気付くと、提督は腕を伸ばし、 彼女の手首を捕まえる。島風は逃げ惑うように彼から顔を背けた。 「……お前は……」 提督は震える声を絞り出した。 「……君は、最初の島風か」 南西海域で彼と出会った島風は、彼から目を背けた。彼女の内腿を、紛いようのない破瓜の血が流れ落ちていった。 艦隊帰投を告げる明るい声が響き渡ったのはその時だった。 「お父様。艦隊が帰投した」 「提督! 帰ったよ!」 長門の愛情に満ちた声に、建艦された島風の自信に満ちた声が重なった。 執務室に一番乗りで入って来ると、建艦された島風は提督に駆け寄ろうと視線を巡らせ、彼の姿を発見する。 「造物主様! 何して……?」 建艦組の島風の声は、小さくなって消えた。 彼女の瞳は、提督に手を取られ、力なく俯くもう一人の自分にくぎ付けになっていた。 提督が何か言うより早く、建艦された島風は状況を察した。顔を強張らせ、もう一人の自分につかつかと近寄ると、 止める暇もあらばこそ、島風の頬を思い切り張り倒す。自分と瓜二つの少女が床の上に倒れると、建艦された島風は、 姉妹たちに振り向き、怒りに満ちた声を張り上げた。 「みんな! このドロップ組、私のふりして造物主様と!」 「やめろ!」 115 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 16 20 ID jVXT24YQ 鋭い声が雷霆のように轟くと、建艦組たちは一斉に彼へ跪いた。彼女たちにとって提督の言葉は神託だった。 そんな彼女たちに目もくれず、提督はドロップした島風に向き直る。彼の顔からは血の気が引いていた。 屈辱にまみれ、島風は蹲ったまま泣いている。彼女の前に膝をつき、提督は震える手を伸ばした。 「島風」 「提督……あなたは、ひどい」 手が触れる前に、島風は提督を見上げた。その声に咎める色はない。 「誰のことも大切に思ってない。私たちはあなたに愛してもらえない……あなたの作った艦娘も、 誰か一人が選ばれたわけじゃない……あなたは、誰も大切に思ってない」 彼女は淡々と続けた。 「提督はひどい……みんな、口に出さないけど、そう思ってる……」 もう部屋には、騒ぎを聞きつけた艦娘たちが集まってきていた。島風をしばらく見つめ、提督は立ち上がった。 無言のまま、彼は二人を見ていた艦娘たちに視線を巡らせた。金剛は目をそらした。彼女は普段の天真爛漫さを置き忘れてきたらしい。 提督は他の艦娘に目を向けた。皐月は、利根の陰に隠れてしまった。他にも何人かが提督の目から隠れた。 彼は言った。 「吹雪」 途中からドアの陰に隠れていた吹雪は、電気に打たれたように硬直した。そして、ふらふらと 指令室に足を踏み入れる。ぎごちなく、提督の前へ歩み出る。逃げ出したかった。だが司令官が自分を呼んだのだ。 当然ではないか? 提督は訊ねた。 「今、島風が言ったことは本当か?」 吹雪は答えようとした。だが、息がつまって声が出ない。唇が震える。冷静な声が出せない。叫び出しそうだ。 吹雪は声を出そうと努力した。だが、声がどうしても出てこない。目をいっぱいに開いて、吹雪は提督を見つめた。 彼女は口を開きかけ、そして吹雪と同じ感情を抱いている艦娘たちがそうしたように、結局、足元に目を落とした。 吹雪の視界には、提督の靴だけが映った。 「そうか」 静かな声に、吹雪は罪人のように目を閉じた。 そっけないとすら思える声が落ちた。 「許せ」 4. 「お父様がドロップ組ごときに『許せ』などと!」 「標的艦! 鈍間のあんたが旗艦だったから帰投が遅れたのよ!」 「出来損ないのドイツ艦が! 貴様が何度も外して戦闘が長引いたからだ!」 「私たち高速艦だけなら、さっさと帰投して妙な真似をさせなかったのに!」 建艦組たちは、部屋の外で耳に堪えない罵り合いを続けている。長門も、ビスマルクも、姉妹に向かって悪罵の限りを尽くしていた。 提督が部屋から出てきて、彼女たちに責任はないと保証するまで続けるだろう。椅子に座った提督は目を押さえた。 疲れ切って、彼は息をついた。 「さぞ軽蔑してるだろうな」 部屋の中、彼の傍らにいるのは吹雪だけだった。吹雪が何も言えずに佇んでいると、若い軍人は目を閉じた。 「少し眠る。寝つくまででいい。近くにいてくれ。後は放っておいて構わない」 「司令官……」 吹雪の声には、彼女自身も驚くほどの気遣う色があったが、提督は目を閉じたままだった。 吹雪は自分が泣きそうになっているのに気づいた。咽喉が焼きつきそうだ。このまま帰ったら、二度とチャンスはない。 彼女は決断した。用心深く距離を詰める。吹雪は規律正しく直立した。 「司令官。いつだったか、私にすべての礼節を捧げてくださるとおっしゃいました」 「言ったね」 言質を得た。 「では、こうすれば、私に尽くしてくださいますね」 小さな体が、軽やかに、風のように提督の上に乗った。彼が目を見開いた時には、吹雪の唇が重なっていた。 鼓動を確かめるように、小さな手が彼の胸に添えられる。その手は静かに、弱い力で彼の服を握りしめ、手放そうとしなかった。 吹雪は目を閉じたまま、押しつけるだけのキスを味わった。小説や恋の歌が謳うような、接吻の味は全くなかった。 否。 罪の味がした。 名残惜しげに唇を離すと、提督は茫然と吹雪を見つめていた。吹雪は悲しくなった。瞳に映った自分はひどいものだった。 切羽詰まって、何か言いたそうで、何も言えずに彼を見ている、ただの小娘。提督は苦しげに顔を歪めた。 「君は卑怯だ」 目をそむけ、彼は非難するように言った。 「俺が逆らえないと知ってたな」 「はい。知っていました」 吹雪は微笑した。泣きながら。 「私、司令官のことが大好きですから」 das Ende/koniec/конец/おわり +後書き 118 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 22 40 ID jVXT24YQ 母港が一杯なのにレア艦がダブると微妙な気持ちになります あ、次でこのヤンデレ艦娘シリーズ終わりです まとめていただいた方、ありがとうございます 以下、どうでもいい話です 例の人によると俺は色々なことをしてるそうで 全然身に覚えがなくて段々笑えてきました 他のスレでこの名前を見たことある人はご存知と思いますが ダメだったら素直に帰れと言われるか完全スルーのどっちかで まあ、それが本来の形だと思います 以上、どうでもいい話でした これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/